2006年8月30日水曜日

第42話 王の病

ヨリは、ヨンセンが風熱であることをチェ女官長に報告する。ヨンセンはやがて発作を起こし、胎児も助からないというのだ。それを立ち聞きしたチャングムは驚く。チャンイのもとに行き、これからは淡白な食事を出すように指示する。ヨリが薬房に来ると、シン・イクピルが呼んでいると言われる。ヨンセンの部屋に行くと、医女一同がヨンセンの脈を診ていた。医局に戻った一同は、ヨンセンが風熱であることがはっきりしているのに、ヨリが血虚だと診断したのは何故かと追求を受ける。答えられないヨリ。シン・イクピルは、ヨリを恵民署に送るべきだと主張する。しかし、チョン・ユンス医局長はヨリを庇い、そのまま内医院に居ることになった。

その後チャングムは、ヨリに「もしヨンセンにまたあんなことをすれば、二度と許さない。そうチェ女官長に伝えて下さい」と強く言う。ミン尚宮から、ヨンセンの食事が急に質素になった理由を聞かれたチャングムは、チェ女官長の差し金でヨンセンの胎児を流産させようとしていた陰謀を話す。驚くミン尚宮とチャンイ。チャングムは、ヨンセンを守ってほしいと言う。
また、チャングムはミン・ジョンホにチェ女官長たちの企みを説明する。そして、先手を打つと言う。心配するチョンホだが、チャングムの決意は固い。チャングムは、硫黄アヒル事件の時王が倒れたのは、別の原因があったと推測している。そして、それを知るため、秘文書館に収められている王の病状日誌を見たいと内侍府の長官に頼む。しかし、長官は「それはできない」と断る。
チェ女官長は、チャングムがヨリに言った言葉を聞き、「我々に対する宣戦布告だ」と怒る。チェ・パンスルも、「あの時チョンホを始末しておけばこんな事にならなかった」と残念がる。
一方チャングムは、皇后に直接秘文書館への立ち入りを願い出る。その事が医局に漏れ、チャングムは非難の的になる。しかし、チャングムは意志を曲げない。シンビは、せっかく信頼を得てきたのに、どうしてかとチャングムの行動を訝しがる。
しかし結局、チャングムは皇后から特別許可を得て、秘文書館に立ち入る事ができる。秘文書館で隙をみて、王の病状日誌を持ち出すチャングム。薬房に戻って日誌を取り出そうとしたところをヨリに見つかる。慌ててその場を去り、チャンドクのもとに駆け込む。チャンドクは驚きながらも、日誌を書き写すとチャングムを催促する。チャングムは連日秘文書館に出入りし、王の日誌を持ち出す。また、チャンドクに、王の傷寒症と似た患者を見つけて調べてほしいと依頼する。
ある日、クミョンはミン・ジョンホを呼び出す。突然の事に驚くチョンホ。クミョンはチョンホに料理を作り、用意していた。そして、「一度でいい、王様でなく大事な方のために料理を作りたかった」と、胸の内を打ち明ける。チェ女官長のもとに戻ったクミョンは、「(チョンホを)もう好きにして良い」と宣言する。
その頃、カン・ドックはユン・マッケから料理でもてなされる。そして、チャングムに縁談があると言う。トックは、チョンホの事があるのでそれを断ろうとするが、ナジュテクが割って入って、それを遮る。そして、慌てて連れ出す。ナジュテクは、隣の部屋にチェ・パンスルとパク・プギョムが居た事に気づいていた。チョンホにその事を報告する。チョンホとチャングムの仲を探っているらしい。
ナジュテクは、チャングムに昼間の事件を知らせる。そして、チョンホと結婚する事はできないから諦めろと諭す。何も言わず考え込むチャングム。
医局に王が傷寒症にかかったらしいとの連絡が入る。チョン・ユンスが自ら王殿に赴く。その後、何かを考えるユンス。ただの傷寒症では無いと疑っているのだ。秘文書館で調べものをするユンス。入れ替わりにチャングムが、持ち出していた王の病状日誌を返す。しかし、チャングムは内侍府の役人に連行されてしまう。
チェ女官長がチョン・ユンスと話しているところに、内侍府の役人がやって来て、チャングムを取調中でしばらく時間がかかると言う。チェ女官長は、チャングムが取調中と聞いて、硫黄アヒル事件を調べているのではないかと疑う。女官長は、ユン・マッケとヨンノに、内侍府の調査を命じる。
内侍府の取り調べで、病状日誌持ち出しを否定するチャングムだが、密かに処刑される事になってしまった。その時、長官が戻ってくる。そして、チャングムを見て驚く。チャングムは長官に、どうしてもハン尚宮の無念を晴らしたいと訴える。長官は、チャングムを助ける事にする。しかし、様子を探っていたチェ女官長は、「王様を裏切るつもりですか」と長官に問いただす。
   ☆
今回は最も美しい回と言えるでしょう。チャングムの先制攻撃は悲劇的結末の匂いがしますが、大逆転もあります。この後、チャングムは死ぬ事になったり、褒められたり、大変です・・・。
   ☆
今週の名言
「このぶんじゃ今夜は積もりそうだねぇ」
ナジュテクが、チャングムにミン・ジョンホを諦めるよう説得した後の台詞。チャングムが諦めそうにもないことを悟り、またその心を理解するが故のあきらめの言葉。しんしんと雪の降る夜だが、ナジュテクの思いやりが感じられる心暖かまる場面。
次点
「一度でいいから王様でなく、大切な人のために料理を作りたかった」
クミョンがミン・ジョンホを誘って料理をもてなした時の台詞。チャングムの周りには厳しく優しい母ミョンイ、見守る父、親代わりのトックおじさんとナジュテク、親友ヨンセン、師匠ハン尚宮、そしてミン・ジョンホが居るが、クミョンの周りは権力争いに血眼になっている人ばかり。

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