2021年3月24日水曜日

それは仕様です

 M銀行の通帳で、最終ページの最終行ぴったりで記帳が終わるタイミングになると、ATM等で繰越ができない「仕様」だということが分かりました。

もちろん確率的には低いのでしょうが、私はそれに「当たり」ました。なお、この状態だと預け入れも含めて全ての取引ができません。窓口が閉まっていたタイミングだったので、今日は諦めました。

それにしても、「どんなアルゴリズムなのか」 と、逆に興味が湧きました。普通の感覚だとこれは「バグ」だと思うのですが、レアケースなので「仕様にしてしまえ!」ということなのでしょうか?

2021年3月11日木曜日

もう10年、まだ10年

 東北地方太平洋沖地震の発生から10年経ちました。未曾有の大惨事を経験してしまいましたが、いま反省するとしたら、先人の声をもっと聞いておくべきではなかったかということです。

東北沖で地震がたびたび起こっていたことは知っていましたし、チリ地震などによる津波被害も知っていました。おそらく、その知見に基づいて対策を練っていたのでしょう。

人の歴史の時間軸と、地球の歴史の時間軸はあまりにも違います。人にとって1,000年は、もはや存在すら怪しい時間軸ですが、地球にとっては「あっという間」です。

それまであまり重要視されていなかった歴史地震、貞観地震(869年) や享徳地震(1454年)では、記録が残されています。また、地名にも歴史が刻まれていました。合わせて、堆積物の調査から、津波が達した場所も推定でき、その正しさが証明されていたところでした。

「ここに家を建ててはいけない」「ここは立ち入ってはいけない」という言い伝えを、半ば迷信と笑って無視したり、あるいはそんな言い伝えがあることを知らずにいると、時に自然が牙をむいて襲いかかってくるものです。

この災害の結果、高台への移転なども進んでいますが、今から1,000年後、「ここに広い土地が空いてるじゃん。海に近いし便利だね。」と人が住み始めないと言い切れるでしょうか。

10年経って、当時の子供たちは成人して社会に出る人もいます。10年前には生まれていなくて、地震を知らない子供たちもいます。

一方、地球にとっては1,000年の百分の一が経過しただけです。

私たちにできるのは、この事実を途切れることなく次の世代に伝えていくことです。