2006年1月29日日曜日

スペインワイン

数年前、ひょんなことからスペイン語を習い始めました。ペラペラとまでは行かないまでも、スペインを旅行できるくらいはしゃべれるつもり。で、語学を学ぶことは文化を学ぶこととイコールなので、スペイン関連の情報についても自然に触れる機会が多くなった訳ですが、一般にはあまり評価されていないスペインワインは実はフランスに負けない、という勝手な結論を出しました。
ただし、私の持論は「みんなが飲むワインがおいしいワイン」なので、その道の専門の方は同意しないかも知れません。
最近はスーパーでも1,000円前後で売っているSangre de Toro(サングレ・デ・トロ)やHeredad Ugarte (エレダー・ウガルテ)がお気に入りです。
少し前に、フランスワイン派の人とワイン対決しようと話しましたが、負けないつもりです・・・。(その人も日本人なので、フランスとスペインの“代理戦争”をする必要も無いのですけど)

2006年1月27日金曜日

第15話 捨てられた食材

味覚が回復したチャングムだが、まだそれを知らないチェ尚宮は水刺間にふさわしくないと言う。公開の場で味覚検査を受けることになったチャングム。味覚が戻ったことを知らされたチョン最高尚宮も検査をすることを決定。チャングムはアミの塩辛の味を次々と当てていき、味覚が回復したことが周知の事実となる。チョン最高尚宮は、王子の麻痺の原因を自らの体で実験して確かめたチャングムを料理人として立派だと言う。そして、その後遺症に苦しむチャングムを追い出そうとするのは情けに反すると暗にチェ尚宮を批判。

ヨンシン女官長は、最高尚宮選定を競い合いで決めることを止めさせようと工作するが、王ではなく皇太后が審査をすることになり、競い合いそのものは行われることになってしまう。競い合いでもかまわないとチェ尚宮は意に介さない。
皇太后から競い合いの最初の課題が出される。洪水の被害があったため、王子の豪華な誕生祝いを中止にし、民に心を寄せるため普段捨てられている食材を使って一汁一菜とご飯の新たな料理を作ることであった。
捨てられる食材を探すクミョンたちと、チャングムたち。クミョンは魚のエラで塩辛を作ることを思いつく。一方チャングムは、梅の実を使って塩漬けを作る。汁物はどちらもソルロンタンにすることを決める。クミョンは良い牛の骨が売り切れだったため、水刺間の残り物を使うことにする。丁寧に煮込みをするクミョン。一方、チャングムは良い食材を求めて隣村まで買い付けに行く。時間が無いチャングムは技巧でカバーしようとする。
皇太后の前に料理を出すハン尚宮たちとチェ尚宮たち。試食をした後、皇后は「チェ尚宮の勝ち」を宣言する。「どうしてか、理由が分かるか?」と尋ねる皇太后。「理由は承知しております」と答えるハン尚宮であった。
   ☆
「心を込めて料理を作る」と言いながら、味覚が戻ったことを喜びすぎたのか、チャングムは手抜きをしてしまいます。ハン尚宮も皇太后もそれをお見通し。チェ尚宮・クミョンチームもひたむきに料理を作れば、食べる人はそれを受け取ってくれる。謀略をめぐらすのが彼女たちの本当の姿ではないと感じます。
競い合いの料理を作る様子を後ろから覗き込むチョン最高尚宮の様子が良い。
ちなみに、私は塩辛が苦手。小泉教授に「お子様」と怒られそう。
   ☆
今週の名言
「食べる方が笑顔になって下さるよう願いながら、心を込めて料理を作ります」
ヨンセンのアドバイスに従って、味覚を失った時に励ましてくれたミン・ジョンホに料理を作って手渡した時のチャングムの言葉。直後にミン・ジョンホが、尋ねて来たクミョンに受け売りで言っている。その結果、クミョンが元気になる。

2006年1月26日木曜日

今週の名言 第11回〜第13回

ブログ公開以前のNHK地上波放送回の「今週の名言」 第11回〜第13回

第11話 真相究明
「私はそんなお前に振り回されるであろう。でもそれでいい。そうやって生きて行きましょう」
呪いの札の件が不問に帰されてチャングムを背負って歩くハン尚宮の台詞。チャングムとハン尚宮の絆の深さを示すとともに、クミョンとチェ尚宮との生き方の違いを際立たせる。後にチャングムがハン尚宮を背負って歩くことになるとは・・・。
第12話 ハン尚宮のかけ
「なぜ諦めるの、お前らしくもない」
ミョンイが「簡単に諦めてはいけない」と遺言したのを引き継ぐようなハン尚宮の言葉。虫草鴨子湯の麻痺の後遺症で味覚を失ったことをチャングムがハン尚宮の打ち明けた時の、ハン尚宮の台詞。
第13話 みそ騒動
「あなたには味を描く能力がある」
味覚を失ったチャングムにハン尚宮が言った言葉。料理人としての勘の他に、いや、それ以上に重要な能力。食材を選定し、味付けを吟味し、調理法を考える、その発想の大切さを表現している。

2006年1月25日水曜日

今週の名言 第6回〜第10回

ブログ公開以前のNHK地上波放送回の「今週の名言」 第6回〜第10回

第6話 追放処分
「昨日の夜、台所をあのように荒らしたのは誰です?」
チェ尚宮が女官見習いたちの服装チェック(?)の時に尋ねた言葉。もちろんチャングムの仕業。このチャングムの好奇心が炭を匂い消しに使う発想や、後の味噌騒動解決などにつながる。
第7話 失意の日々
「今の私は何かしていないとどうにかなってしまいそうです」
茶斎軒(菜園)に配属されたチャングムが、責任者のチョン・ウンベクに「何もするな」と命令された時に答えた台詞。どん底の境遇でもがんばるチャングム。百本(キバナオウギ)の栽培に成功し、ウンベクの助けもあって水刺間に戻れることになる。
第8話 女官への道
「人が身分を問うのであって、書物は身分を問いません」
チャングムが司䈎院の書庫で「詩経」は私の身分の者にはもったいないと言ったとき、ミン・ジョンホが答えて言った言葉。後にミン・ジョンホが王様に「お前の得意なことは何か」と聞かれて「身分に関わらず優秀な人材を王様の側に遣わすことです」と答える(第51話)。ミン・ジョンホの一貫した姿勢が表されている。
第9話 最初の料理
「お前の落ち度が思わぬ手柄を立てたな」
落第を宣告されたチャングムの饅頭を試食した皇太后がノ尚宮に言った台詞。この台詞の前後に料理への考え方、取り組み方が凝縮されている。
第10話 呪いの札
「それでもお前にはやってもらわねばならぬ。私がそうだったように」
チェ尚宮がクミョンに呪いの札を隠すよう命じたとき、クミョンがきっぱりと断った後のチェ尚宮の台詞。チェ一族の悲哀を感じさせる。

2006年1月24日火曜日

今週の名言 第1回〜第5回

ブログ公開以前のNHK地上波放送回の「今週の名言」 第1回〜第5回

第1話 二人目の女
「三人目の女はお前を死なせるが、多くの命を救う」
崖から落ちて老師に助けられたチャングムの父であるソ・チョンスが告げられた言葉。「一人目の女はお前が死なせるが、死なず」「二人目の女はお前が命を助けるが、お前のせいで死ぬ」に続く。チャングムの誕生と活躍を予言。
第2話 永遠の別れ
「泣かないで、簡単に諦めないで」
この後、「あなたの進む道をお父様が見守って下さるはず。私も見守っているから」が続きます。手紙の「水刺間の最高尚宮になって、秘伝の書にお母さんの無念を綴っておくれ」とあわせて、チャングムの強い動機付けがされます。
第3話 夢の宮中
「お酒はお納めになりましたが、深くお悩みのご様子でした」
晋城大君に使いの返事にどう答えるかと聞かれたチャングムが言った台詞。
第4話 母の教え
「一杯の水でも器に盛って出せば立派な料理なのです」
ハン尚宮に「水を持ってくるように」言われたチャングムが、やっとその意味を理解し、ハン尚宮がチャングムの母親(ミョンイ)が立派な人物であったと感心する場面の台詞。(この時点では、ハン尚宮はチャングムの母親が親友だったミョンイだと知らない)
第5話 変革
「どうした、人形遊びでも始めたくなったか?」
チェ最高尚宮の病気引退に伴ってチョン尚宮が傀儡に仕立てられそうになったとき、内侍府の長官からかけられた言葉。チェ最高尚宮の意図を百も承知で、敢えて火中の栗を拾う覚悟を決めた後の台詞。その後、「どうぞ見物にいらして下さい」と応じている。
※「人形遊び」とはもちろんチェ尚宮の操り人形になるという意味。
※「熟柿です」という台詞も捨てがたいが、名言というよりはチャングムの才能を示す場面なので次点。

2006年1月23日月曜日

女の人に嫌われるひとこと

女の人に嫌われるひとこと

1位 「女は顔じゃない、性格だ」
2位 「男はいつまでも少年なのさ・・・」
3位 「伊東美咲が好き」

1位と2位は不動ですが、3位はその時によって変わります。でも、女性から見て伊東美咲がNGで、ハセキョーがOKな理由が私にはよく分かりません。修行が足りん・・・。

2006年1月21日土曜日

第14話 蜂の針

味噌の味が変わった原因を突き止めたハン尚宮とチャングムは、元の味の味噌を見つけて王様の料理を作り一段落。
水刺間では恒例の新味祭(シンミジェ)が行われることになり、女官たちは新しい料理作りに挑戦します。ここでチャングムの料理(竹筒ごはん)は高い評価を受けます。しかし、チャングムが味覚を失ったことを察知したチェ尚宮がチョン最高尚宮に報告。最高尚宮は、チャングムが水刺間に居るべきではないと言うものの、ハン尚宮の説得があり、またチェ尚宮の『誰も作ったことの無い「鯨の肉」を食材に料理と作れ』という挑発にチャングムが応じることで生き残りをはかります。しかし、後の無いチャングムは、水刺間を追放されそうになった時に関わった優秀な医師チョン・ウンベク(この時は茶斎軒の責任者)の蜂針治療を受けます。
水刺間に戻ったチャングムは、味覚が戻らないまま、ハン尚宮、チェ尚宮、クミョンとともに「鯨の肉」の料理に取り組みます。料理の試食をした最高尚宮は、チャングムの料理を王様に出すよう指示。チャングムは自分の料理を食べてみて、味覚が戻ったことを発見します。

   ☆

蜂の針を使って味覚障害を治療するという奇想天外なお話でした。しかもドラマでは、ウンベク医師が偶然治療法を発見したことになっています。蜂の針を“原液”で使っているし、場合によっては舌が腫れて呼吸できなくなる可能性もありました。
ミツバチ毒には溶血作用のあるメリチン、中枢神経麻痺をおこすアパミン、マスト細胞を破壊するMCDペプチドなどがあるそうですが、アパミンが何らかの作用をするということでしょうか。(私は知りません)

最近では「鯨の肉」を食べる機会はほとんど無くなりました。ドラマではチェ尚宮が生の「鯨の肉」を使った料理を作っていますが、実は、私は昨年「鯨のたたき」を食べたことがあります。まぁ、それほどおいしいというものではなかったです。珍味の類い。
最高尚宮の辛口の評価を受けたハン尚宮ですが、ドラマの流れで仕方ないとは言え、ハン尚宮ファンとしては残念でした。

   ☆

今週の名言
「良い時は何と言ってもありがたくとられるが、本当につらい時は何と言ってあげれば良いかかける言葉も見つからない。」
チャングムが味覚を失ったことを知って、ミン・ジョンホがかけた言葉。唐の楽士の故事を引き合いに出した後の台詞。

2006年1月19日木曜日

今度はミノルタ

ミノルタのブランドで親しまれてきたコニカミノルタがカメラ事業から撤退するとの発表がありました。
一時は一眼レフオートフォーカスカメラ・ミノルタα7000で一世を風靡したものの、キヤノン、ニコンの追随にあい、また急速なデジタル化の進行に付いて行けなかったということでしょうが、寂しい限りです。

特に、ミノルタXDは名機でした。私はキヤノンを使ってきたので、A-1を買ったのですが、XDの存在は気になっていました。また、ひょんなことからα7000を2台も手にしたことがあります。(そのうちの1台は取り戻しました)
時代の流れとは言え、残念な発表です。

「カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について」
コニカミノルタホールディングス株式会社
http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2006/0119_04_01.html

第6話 追放処分

チェ尚宮の服装検査が行われている。細かなチェックを受けるヨンセンたち。チャングムは無事だったが、「昨日台所を汚したのは誰か?」と聞かれてチャングムは「自分です」と答える。台所でいろいろ実験していたのだ。結局罰を受けるチャングム。また、味噌や醤油に炭を入れると味がどうなるかも調べていた。チャングムからその話を聞いて、醤油の味が良くなったのを知ったクミョンは、最近王女が何故か食事を摂らないことの対策になるのではないかと思いつく。チェ尚宮が命じられていた食事作りを、自分にやらせてほしいと申し出る。王女に出したのはただの粥だった。ヨンシン女官長は「そんな粗末なものはすぐに下げるように」と命じるが、王女はその粥を口にする。最近の長雨で米蔵が水につかり、米に匂いがついていて王女が食べられなかったのだ。クミョンは炭を使ってその匂いを消していた。チョン最高尚宮は炭の利用を思いついたクミョンを褒める。そしてチェ尚宮は、王の誕生祝いのため、急遽訪問が決まった明国の使者からの手みやげの錦鶏の管理を、クミョンに任せる。しかし、クミョンの不注意から錦鶏が逃げ出してしまう。うろたえるクミョン。叔父のチェ・パンスルを頼るため、宮殿を抜け出す事を決心する。宮殿を出ようとする時、チャングムに出会う。チャングムは錦鶏がいなくなった事を知り、クミョンを助けようと申し出たのだ。武官に追われながらも、賤民のキャンプを無事通り抜け、パンスルの屋敷に到着する二人。しかし、パンスルは不在だった。チャングムはカン・ドックの家に向かう。トックなら錦鶏を扱う商人を知っているかもしれないからだ。

翌朝、トックとチャングムは鶏商に行くが、錦鶏は見つからない。商人は、錦鶏は明国の貿易船で運ばれてくると言う。トックは、「幸い今日が貿易船の入港日だ」と言い、港に向かう。船が入港するまで、チャングムに無心して酒を飲みに行くトック。チャングムは市場を見て回る。その時、男たちに攫われ、尋問される。激しく抗議するチャングム。すると、男たちの上司と思しき人物が現れ、人違いだと告げる。男たちに指示を出した後、チャングムに「失礼しました」と言って去って行く。港に戻るとトックが待っていて、無事錦鶏を手に入れていた。急いでパンスルの屋敷に向かうチャングム。しかし途中で、市場で見かけた男と何者かが争っている場に出くわす。やがて男は敵の女の投げた刃物を受けて倒れてしまう。様子を伺っていたチャングムだが、その場を離れられず、手当をする。
その頃、水刺間ではチェ尚宮がクミョンを探していた。また、ハン尚宮もチャングムを探していた。しかし、二人とも見当たらない。ヨンセンを問いつめ、二人が無断で宮殿を抜け出した事を知る。チョン最高尚宮はその事を知り、この件を内々にし、チェ尚宮に二人を迎えに行くよう指示する。パンスルの屋敷に来たチェ尚宮は、クミョンを叱責する。しかし、パンスルの部下が錦鶏を入手でき、「宮殿に帰ろう」という。だが、クミョンは「チャングムを待つ」と言う。
チャングムが薬草を見つけて男の手当をするうちにどんどん時間が過ぎ、夜になってしまった。慌ててパンスルの屋敷に駆けつけたものの、チェ尚宮とクミョンは宮殿に戻ったと言われる。追いかけるチャングムだが間に合わず、抜け出す時に通った鉄柵も修理されていた。
翌日、チェ尚宮が手際よく錦鶏を調理しているところに内禁衛の武官がやって来て、「この者は水刺間の所属か」と聞く。それは宮殿に入ろうとして捕まったチャングムだった。驚く一同。王の誕生祝いは無事に済ませたものの、ヨンシン女官長は最高尚宮とハン尚宮、チェ尚宮を叱責し、処分を下す。チャングムは鞭打ち刑の後、追放処分と決まる。
   ☆
クミョンのお手柄と失敗です。二人とも錦鶏を無事手に入れたものの、チャングムが窮地に陥ってしまいます。この時出会った男(この時点では名前が明かされていないミン・ジョンホ)がチャングムの人生に大いに絡んできます。手当の最中に落としたノリゲ(父親の形見)も重要なアイテムです。
トックがなぜ都合よく民国の貿易船の入港日を知っているかと言えば、明国からしか入手できない百本(キバナオウギ)を仕入れようとしていたからですね。次回につながる話です。
   ☆
今週の名言
「お前には冗談も言えぬな」
錦鶏の調理経験があるという事で、チェ尚宮が担当する事に決まった後、最高尚宮がハン尚宮に言った言葉。ハン尚宮だってライバル心があるだろう、ということから「本当はお前(ハン尚宮)にも錦鶏くらい調理できると思っているだろう」と尋ねた最高尚宮に、ハン尚宮が「私が二枚舌を使っているとおっしゃるのですか?」と答えた後の台詞。ハン尚宮の真面目さがにじみ出ている。
※NHK版ではこのシーンはカットされている

第5話 変革

女官見習いを集めた競合で、クミョンが登場する。王殿で出会い、松の実刺しの極意を教えてもらった少女がクミョンだったと知るシャングム。クミョンはその時、競合の課題を変えるようチェ尚宮に申し出る。クミョンが特別扱いされていて、競合の課題も事前に知らされているという噂を否定したいというのだ。この申し出を受けて、チェ尚宮は松の実刺しを暗闇で実施する事にする。結果を見て回るチェ尚宮。クミョンが20個、チャングムが8個、チョバンが4個だった。満足そうなチェ尚宮。そして、あらぬ噂を立てないよう厳しく申し渡す。クミョンは誤解だったので見逃してやってほしいと言う。また、褒美として帰宅できる権利を2位の者に譲ると言う。「優しい子だ」とますます満足げなチェ尚宮。一方、チャングムはクミョンに告げ口し、競合の課題の極意を教えてもらった事から、他の見習いたちから仲間はずれにされる。ハン尚宮は、素直に謝れば時間が経つと忘れてくれると言う。またチャングムは、帰宅の権利をヨンセンに譲りたいと言う。ヨンセンの母親が心臓を悪くしていて、彼女が心配しているというのだ。チャングムがヨンセンを見送った後、クミョンに会う。クミョンは、チャングムが仲間はずれにされていたら自分と仲良くすればいいと言う。しかしチャングムは、「何かがおかしい」とそれを断る。

酒の配達に来ていたカン・ドックがチェ最高尚宮に呼ばれる。熊の手を料理してほしいと言うのだ。ある事無い事言って内侍府の長官と最高尚宮に呆れられるものの、無事料理を終え、王に出す。王は満足したものの、「味が薄い」と言ったらしい。ナジュテクはトックの料理をチェックするが、塩を入れ忘れた事が判明する。あきれるナジュテク。その時、チェ尚宮に呼ばれる。ついて行ったナジュテクは、パク・ミョンイを知らないかと聞かれる。「知らない」と答えるナジュテク。また、2年前に引き取った子どもが宮中に上がっている事を話す。ミョンイの子どもではないかと疑うが、ナジュテクがうまくごまかす。
その夜、チェ・パンスルとチェ尚宮の手引きで、チェ最高尚宮のもとに男性医師が訪れる。頭痛がひどく昏倒する事もあるというので内々に診察に来たのだ。医師は不治の病だと宣告する。衝撃を受けるチェ尚宮たち。
その頃、ミン女官の同室の女官が宮中を抜け出そうとしていた。駆け落ちをするらしい。心配そうなミン女官。その時、ヨンシン女官長が女官たちの抜き打ち検査にやって来る。慌てて飛び出す二人。検査の結果、水刺間の女官たちの部屋から酒や春画が見つかる。女官長は、責任者のチェ尚宮を探しに、最高尚宮の部屋に向かう。女官長の到着を知ったチェ尚宮は、慌てて医師を送り出す。チェ尚宮たちを叱責する女官長。その時、内禁衛の武官が罪人を連れて最高尚宮の部屋に来る。何事かと出てみると、先ほど送り出した医師が捕まっていた。ミン女官の同室の女官と間違えて、逢い引きの相手の別監が抱きついてばれてしまったのだ。
知らせを受けたチェ・パンスルは狼狽する。慌ててオ・ギョモのもとに走り、事態を収拾してくれるよう依頼する。オ・ギョモは医師が捕まった事は揉み消したものの、最高尚宮は交代させざるを得ないと女官長に話す。女官長も同意。しかし、チェ尚宮は若過ぎ、代わりの人材もなかなか見つからない。操り人形を探せというオ・ギョモ。女官長は最高尚宮を呼び、後任の最高尚宮について話す。醤庫を担当しているチョン尚宮はどうかと言う。チョン尚宮なら風流を好み、操り人形としてはうってつけだと言うのだ。
瓶の前で見習いたちに朗々と唄を披露するチョン尚宮。そこにミン女官がやって来る。女官長が呼んでいるというのだ。「そんな偉い人が私に何の用だ」というチョン尚宮。最高尚宮に指名するのでしょうと答えるミン女官だが、「お前がやったらどうだ」と言って唄を歌い続ける。
女官長のもとにやって来たチョン尚宮は、果たして最高尚宮を引き受けるよう言われる。女官長とチェ尚宮が手伝うならという事で、最高尚宮職を引き受ける事にする。
チョン尚宮とすれ違った内侍府の長官が声をかける。「人形遊びでもやりたくなったのか?」 チョン尚宮は「ぜひ見物においで下さい」と答える。
最高尚宮に決まったチョン尚宮は、ハン尚宮の部屋を訪れる。そして、なぜハン尚宮だけが挨拶に来ないのかと尋ねる。ハン尚宮は、チョン最高尚宮の性格を知っているだけに引き受けるべきではなかったと言う。チョン最高尚宮は「楽な生き方をするか、辛い生き方をするか・・・」と言い、チャングムたちにどう思うか尋ねる。チャングムは「楽をしたいが、いつも辛い目にあう」と答える。
チェ・パンスルはオ・ギョモに大金を渡そうとする。「たかがあれ(医師が捕まった件の揉み消し)くらいで、こんな大金は受け取れない」と一度は断るが、パンスルはチェ一族の運命を託すと言う。高笑いするオ・ギョモ。
翌朝、チョン最高尚宮が朝早く水刺間にやって来る。訝しがるチェ尚宮だったが、就任初日は自ら食事を作ると言う。手際良く料理を始める最高尚宮。見習いたちも見とれている。王は最高尚宮の料理を気に入る。就任祝いという事で、一同で料理を食べる事になる。その場で、クミョンが上席にいるのは何故か尋ねる最高尚宮に、チェ尚宮は「絶対味覚を持っているので料理を批評させている」と答える。最高尚宮は「この料理を味見せよ」と言う。そして、使われている調味料を当てろというのだ。すらすらと答えるクミョン。しかし、最高尚宮は他の者にも味見させる。そして、クミョンの答えで合っているか尋ねる。一同が答え倦ねているとチャングムが「熟柿です」と言う。それが正解だった。最高尚宮は料理を作る腕前には差があるが、料理を味わう事に違いは無いと言う。そして、料理についてお互いに批評し合い、修行するように言う。また、最高尚宮の地位は実力のある者に継がせると言う。
チェ尚宮の部屋で悔し涙を流すクミョン。チェ尚宮もチェ一族に対する侮辱だと怒る。
ハン尚宮のチャングムに対する教育は続く。裏山で毎日野草を取り、100種類集めたり、調味料の味を調べたりする。クミョンもチェ尚宮のもと、調味料の計量やチェ一族秘伝の料理を教わる。
そして8年が過ぎる。相変わらず落ち着きの無いチャングムは、尚宮たちが会議している場に飛び込んでしまう。
   ☆
名場面の呼び声も多いチョン最高尚宮の唄の披露。ここでチョン最高尚宮はミン女官に「お前が最高尚宮をやったらどうか」と冗談を言います。長い目で見れば、チョン最高尚宮の意思はミン尚宮が継いだのかもしれないですね(第49話)。
※NHK版ではカットされている
   ☆
今週の名言
「どうした、人形遊びでも始めたくなったか?」
チェ最高尚宮の病気引退に伴ってチョン尚宮が傀儡に仕立てられそうになったとき、内侍府の長官からかけられた言葉。チェ最高尚宮の意図を百も承知で、敢えて火中の栗を拾う覚悟を決めた後の台詞。その後、「どうぞ見物にいらして下さい」と応じている。
※「人形遊び」とはもちろんチェ尚宮の操り人形になるという意味。
※「熟柿です」という台詞も捨てがたいが、名言というよりはチャングムの才能を示す場面なので次点。

第4話 母の教え

チャングムとヨンセンが台無しにした王の夜食の代わりに、ハン尚宮はショウガとレンコンで粥とショウガのお菓子を作る。王に出しに行くと、ヨンシン女官長が予定の料理と違うと咎める。しかし、王は食べると言う。だが、献立を見て顔をしかめる。ショウガが苦手なのだ。仕方なく一口食べた王だったが、「うまい」と言う。ほっとするハン尚宮。退膳間に戻ったハン尚宮はチャングムたちが見習いである事を知る。罰として蔵に閉じ込められる二人。チャングムは、ヨンセンが怪我をしていると訴えるがミン女官は取り合わない。
カン・ドックが宮中に酒を配達に来る。ついでに女官たちに物売りをするトック。そこにハン尚宮がやってくる。ハン尚宮の依頼でパク女官(チャングムの母)を探しているが、芳しい情報が得られないと報告する。一方、トックは、引き取ったチャングムが宮中に上がったので面倒を見てほしいとハン尚宮にお願いする。「機会があれば」と答えるハン尚宮。

その頃、チャグムとヨンセンがいなくなった事で、訓育尚宮たちが慌てていた。宮中を探すよう女官に指示する。女官がミン女官に尋ねているところにハン尚宮がやってくる。ミン女官が、二人の見習いを蔵から出してやるのを忘れた事に気づき、蔵に急行する一同。扉を開けると、チャングムはヨンセンを薬草で手当てしていた。そこにトックがやって来て、「これがチャングムです」と紹介する。訓育尚宮もやって来て、事態を知る。ヨンセンの分まで罰を受けるチャングム。「女官になる資格は無い」と外の掃除を命じられる。チャングムは外で授業を聞いていた。他の見習いたちよりも物覚えの良いチャングム。
チェ・パンスルは上機嫌である。クーデターを成功させ、オ・ギョモの後ろ盾となったチェ一族は安泰と思われた。「人を見る目がある」と自画自賛するパンスル。チェ尚宮もオ・ギョモと義兄弟になってはどうかと提案する。
訓育場では一通りの教育が終わり、試験を翌日に控えた夜、訓育尚宮は一同に訓示する。しかし、チャングムには試験を受けさせないと言う。必死に試験を受けさせてもらえるよう頼むチャングム。訓育尚宮は、水桶に水をいっぱいに入れて、翌日の試験が終わるまで一滴もこぼさなければ、受けさせると言う。チャングムは一晩中水桶を持つ。
ヨンシン女官長が試験を始める。一人一人に口頭試験を行う。チャングムはそれを聞きながらすらすらと独り言で答えている。最後の見習いが合格したあと、ハン尚宮が「あと一人足りない」という。不審に思う一同。その時、外で泣き声が聞こえる。駆けつけてみると、ヨンノが水を掛けられて泣いていた。チャングムに悪戯したらしい。試験を受けさせてもらえるよう直訴するチャングム。女官長は承諾し、試験が始まる。第一問は「正三品以上の官職を全て挙げよ」。ハン尚宮始め、一同は懸念するが、チャングムはすらすらと答える。驚く一同。第二問は「曹操が軍の退却を命じた時の暗号は」。「鶏肋」と答えるチャングム。一同はさらに驚く。女官長は「ハン尚宮が面倒を見るように」と言う。
ハン尚宮の部屋でハン尚宮はチャングムに「なぜそこまでして宮中に残りたいのか」と尋ねる。「水刺間の最高尚宮になりたい」と答えるチャングム。それを聞いたハン尚宮は「水を持ってくるように」と命じる。チャングムが水を持ってくると、「やり直し」と言う。何度やっても同じ事だった。
チャングムがチャンイに「最高尚宮様にご挨拶に行くように」と伝言される。その時、尚宮たちは最高尚宮を囲んで、最近続いている土雨(トウ)の対策を話し合っていた。その場に着飾ったチャングムがやってくる。最高尚宮は「挨拶に来るよう命令は出してない」と言う。ハン尚宮はチャングムをチョバンに預ける。チョバンはチャングムに皿洗いを命じる。チャングムは朝早く起きてどこかに行くようになった。ハン尚宮は訝しがる。チョバンに聞いても朝早くからやる仕事は命じてないと言う。ある朝、ハン尚宮がチャングムの後をつけていると、ミン女官が血相を変えてやってくる。皇太后殿の厨房で食べ物が傷んでいると言う。皇太后殿厨房で話し合いをしているところに、東宮殿の厨房でも食べ物が傷んでいるという報告が入る。水刺間が心配になった一同は水刺間に向かうが、食べ物は傷んでいない。しかし、器が無いという。チャングムが洗い物を担当している事を知った一同は洗い場に向かう。すると、チャングムが湯を沸かして、さました水で洗い物をしていた。チャングムの母親の知恵で、土雨が続くときはそうしないと食べ物が傷むという。感心する一同。チェ尚宮は、すぐに他の厨房に知らせ、同じ対策を取らせるよう指示する。また、洗い物はチャングムだけでなく、全員でやるよう命じる。
その夜、ハン尚宮はチャングムにもう一度水を持ってくるように言う。チャングムはなぜ何度も同じ事を言うのかと尋ねるが、ハン尚宮は「もう分かっているはず」と言う。チャングムは土雨の時に沸かした水で洗い物をする母親の知恵から、はっと気がつく。ハン尚宮に「おなかは痛くないですか・・・」といろいろ尋ねる。ハン尚宮が「喉が少し痛い」と答えると、チャングムは少し塩を入れた温かい水を持ってくる。美味しそうに飲むハン尚宮。ハン尚宮は、たとえ一杯の水でも器に盛れば立派な料理だという事をチャングムの母親は知っていたのだ、と感心する。そして、自分の方が教えられたと言うのだった。
水刺間でチョバンたちが、競合について話している。クミョンという少女がいつも特別扱いをされていて、自分たちには勝ち目が無いと不平を言う。するとヨンノが、今度の課題を教える。チョバンたちは内緒で練習する事にする。松の実刺しを命じられるチャングムたち。ヨンセンが元気が無い様子が気になるチャングム。ヨンセンの母親の具合が良くないので心配だと言うのだ。滅火軍の武官から消灯を命じられたチャングムは、ヨンセンを休ませ、月の明かりの下で松の実刺しをする。そこに、以前王殿で出会った少女がやってくる。彼女から松の実刺しの極意を教えてもらうチャングムだった。
   ☆
ミン女官に厳しくあたられるチャングムですが、チャングムが医女として活躍する頃はミン尚宮がすっかりチャングムを頼っています(第49話)。今回はチェ尚宮が公平です。また、チェ・パンスルの「仕事をしっかりこなす人だ」というオ・ギョモ評は興味深い。クーデーター(中宗反正)を成功させたキーパーソンですから、改革派の急先鋒と言ったところ。それがいつの間にか守旧派になって行きます。
また、王殿で出会った少女(クミョン)が何をしに来たか分かりませんが、何かの練習に来たのだと想像されます。クミョンが所謂特別扱いされている訳ではない事が次話で明かされますが、実力を保つために陰で努力しているというエピソードです。
   ☆
今週の名言
「一杯の水でも器に盛って出せば立派な料理なのです」
ハン尚宮に「水を持ってくるように」言われたチャングムが、やっとその意味を理解し、ハン尚宮がチャングムの母親(ミョンイ)が立派な人物であったと感心する場面の台詞。(この時点では、ハン尚宮はチャングムの母親が親友だったミョンイだと知らない)
※韓国語の台詞では「水も料理の大事な一部ということをお母様(ミョンイのこと)はご存知だったのですね」ということらしいですが、今回に限ってはNHKの日本語台本が良いですね。

第3話 夢の宮中

母親を葬ったチャングムは、町を目指して歩き出す。途中、空腹を癒すため木の根をかじり、川で着物を洗濯しながら辿り着いたのは、以前チャングムの母親から金を巻き上げたナジュテク(トックの妻)のいるカン・ドックの家だった。その酒蔵で何やら怪しい挙動をするトックと息子。チャングムは泥棒と勘違いする。チャングムが家を離れようとする時、物音をたて、ナジュテクに咎められるが何とか逃げる。しかし、近くの店で食事をしようとお金を出そうとした時、ナジュテクに見つかり、金を取り上げられる。チャングムが酒泥棒と間違われたのだ。家に連れてこられるチャングム。チャングムはトックが酒を取って行ったというが信じてもらえない。その時、チャングムは空腹の余り気を失ってしまう。トックはチャングムに粥を食べさせる。ナジュテクはチャングムに両親はどうしたと聞くが、二人とも亡くしたと答えるチャングム。行き宛の無いチャングムは、トックたちに「家に置いてほしい」と頼む。銀の飾りを受け取ったナジュテクは「半月なら」と了承する。翌朝から、チャングムは台所仕事をし、ナジュテクの腰痛のケアをするのだった。

2年後、燕山君の暴政は極まり、謀反の動きが活発になる。その頃チャングムはトックの酒の配達を手伝うようになっていた。クーデターの知らせを、晋城大君に知らせる役目にされたのがチャングムだった。クーデター派のオ・ギョモの発案で、誕生祝いの名目でチャングムに酒を配達させ、その酒にメッセージを託したのだ。
酒を受け取った晋城大君は配達して来た子どもに会うと言う。チャングムは部屋に入るなり、「私を女官にしてください」とそばのイ尚宮に向かって礼をする。「何と無礼な」と怒るイ尚宮。晋城大君はその場を取りなし、チャングムに何か言付けは無いかと尋ねる。言付けは無いが、酒の飲み方に順番があると答える。その順番に貼られた酒の名前を見て、晋城大君は顔色を変える。クーデータ決行の知らせだったのだ。晋城大君はチャングムに、「贈り主にどのように伝えるか」尋ねると、「お酒はお納めになりましたが、深くお悩みのご様子でした」と答えると言う。それで良いと言う晋城大君だった。その夜、クーデータは成功し、晋城大君は中宗として即位する。しばらくして、トックの家に宮中からの使いが来る。チャングムを女官として迎えるというのだ。喜ぶチャングムだが、トック一家は心配する。女官になれば一生宮殿から出られず、結婚もできないのだ。しかし決心の固いチャングム。
宮殿に着いたチャングムはオウムの試験を受ける。ひやっとする場面はあったが、補佐の女官の機転で無事合格する。やっと宮中にやって来たチャングム。しかし、ヨンノのいじめにあい、涙する。母の遺言で、日記(飲食抜記)を隠してあるという退膳間を目指すチャングム。親友のヨンセンもついてくる。その時、王殿で一人の少女が礼をしているのを目撃する。彼女が想いを寄せる男性が試験でトップになって、王様と茶会をしているというのだ。一方、彼女は無理矢理女官にさせられる事になり、最後の挨拶をしていた。見張り役を買って出たチャングムが見守る中、彼女は礼を済ませ、チャングムたちと別れる。やっと退膳間に辿り着くチャングムとヨンセン。退膳間の中で明かりを探してる時、ヨンセンが足を滑らせる。物音に駆けつけるハン尚宮とミン女官。何と、王の夜食を台無しにしていた。うろたえるミン女官。ハン尚宮はミン女官に食材を探しに行かせ、調味料を探す。帰って来たミン女官は「レンコンとショウガしか無い」と言う。ハン尚宮はしばらく考え、調理を始める。その手つきに見入るチャングム。
   ☆
チャングムは後の敵となるオ・ギョモを図らずも手伝う事になりました。しかし、お陰で中宗が王位に就く事になります。また、後にライバルとなるクミョンと初めて出会い、クミョンが心を寄せるミン・ジョンホの存在も明らかになります。(この時点ではいずれも名前が明かされない。この時のチョンホは後の王の回想で登場します(第51話))
退膳間でひと騒動起こすチャングムですが、しばらくしてまた退膳間を舞台にした事件が起こります(第10話)。チャングムに取って鬼門の場所。
   ☆
今週の名言
「お酒はお納めになりましたが、深くお悩みのご様子でした」
晋城大君に、使いの返事としてどう答えるかと聞かれたチャングムが言った台詞。晋城大君はクーデターが失敗して殺されるのも嫌だが、成功して王に祭り上げられるのも望んでいない、そういう気持ちをチャングムに悟られてしまったということです。このチャングムの鋭い人間観察が医女となっても役立つことになります(第52話)。

2006年1月18日水曜日

「大長今」の用語について

○「大長今」カテゴリーで使用する用語について

内禁衛(ネグミ)
 王室を警備する目的で設立された軍隊

司憲府(サホンブ)
 言論統制機関

内侍府(ネジブ)
 王の周辺で食事、情報の伝達などを行う部署
 ※歴史上実際に存在したのは内侍院(ネジウォン)

議政府(ウィジョンブ)
 政策決定最高機関。領議政、左議政、右議政、左賛成、右賛成、左参賛、右参賛で構成される。配下に舎人、検詳、公事官がいる。

義禁府(オイグンブ)
 罪人の取り調べを行う部署

水刺間(スラッカン)
 王の食事を調理する部署

退膳間(テソンカン)
 王の食事の配膳をする場所

司饔院(サウォンウォン)
 食材を調達・保管する部署

捕盗庁(ポドチョン)
 犯罪捜査をする機関

内医院(ネイウォン)
 宮中の医療機関

恵民署(ヘーミンソ)
 一般市民の病気を治療する目的で設置された施設

活人署(ファリンソ)
 公衆衛生を管理する目的で設置された施設

○用語の使用法について

皇后
 王の正妃なので「王妃」または「王后」と記述すべきであるが、NHKの用語に従って「皇后」を使用

皇太后
 王の生母なので「大妃」と記述すべきであるが、NHKの用語に従って「皇太后」を使用

女官長
 本来は提調尚宮(チェジョサングン)であるが、NHKの用語に従って「女官長」を使用

内侍府の長官
 長番内侍。呼びかけでは「尚醞」と言われているが、NHKに倣って「長官」を使用

女官
 宮中女官。原語では「宮女」。呼びかけでは「内人」(ナイン)と言われている。NHKに倣って「女官」を使用。
 ※NHK版で「チャングムさん」という呼びかけは、原語では「ソ内人」という事が多い。

女官見習い
 原語では「センガッシ」という用語を使っているが、適当な訳語が無いため、「女官見習い」としている。NHK版では「女官の見習い」のような言い方をしている。
「内人」や「尚宮」になるためには年数を要するため、必然的にセンガッシは少女ということになるが、「女官見習い」では少女であるという事実が伝わりにくい。


○あらずしの記載について


全てではありませんが、ほとんどをオンラインで公開されている「韓国語・日本語字幕」版を基にしています。そのため、MBCのオリジナルタイトルに従って「大長今」(テジャングム)と表記していますが、NHKでは「宮廷女官 チャングムの誓い」と題してNHK-BSで放送されました。NHK総合では現在放映中です。ネタバレにならないようあらすじを含めて公開はNHK総合での放送後に行っています。

はじめに

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2006年1月17日火曜日

JTのCF

JT(日本たばこ産業株式会社)のCFで清掃活動をアピールしています。高知のよさこい祭りに出てくるチームは

十人十彩
上町よさこい鳴子連

の2チームですね。クレジットが「高知よさこい祭り」になっているのが気に入らないですが、その責任の一部は私にあるのであまり文句も言えないです・・・。

「ひろえば街が好きになる運動 全国」篇
http://www.jti.co.jp/sstyle/manners/ad/change/tvcm/tvcm03.html

2006年1月14日土曜日

矜恃

矜恃・・・難しい言葉です。今まで使ったことも無かった。
私が学生の頃、助教授だった先生が「コンピュータ・ソフトウェアは欠陥(バグ)があるかもしれないという前提で堂々と売られるおかしな商品だ」と指摘したことがあります。最近のITを支えているインターネット技術、その根幹は「ベストエフォート」。「できる限りのことをします」という意味で、逆に言えば「運が悪ければダメかもしれない」ということ。
対立する言葉は「ガランティー」。(性能・動作を)「保証する」という考え方で、昔はどんな製品もこれが前提になっていたと思います。動作がおかしければ「欠陥」と指摘されていました。
近頃は人々の考え方も「ベストエフォート」型になったせいか、何かあっても“不具合”“トラブル”という曖昧な言い方をします。裏には「システムは正しく動いているが、想定していない条件が発生した、仕様の範囲外だ」という言い訳が付いています。この“仕様”というのが曲者で、解釈によっては全ての不具合が “仕様”になってしまいます。

一眼レフカメラを使うことも多いですが、昔ながらのフィルムを使用するカメラはシャッターが切れなかったり、正しい露出にならなかったら間違いなく欠陥でした。しかし、近頃のデジタル一眼レフカメラは初期ロットに不具合はつきもので、固まったら電源を再投入という、「ベストエフォート」になっています。
折しも、一眼レフカメラの老舗であるニコンがフィルムカメラから一部を除いて撤退し、デジタルカメラに注力するという発表がありました。

コスト低減や納期厳守、株主の利益確保に追われる現代型の産業では、矜恃という概念は消滅するのかもしれません。

フィルムカメラ製品のラインアップ見直しについて(ニコン)
http://www.nikon-image.com/jpn/news/info/info060111.htm

2006年1月13日金曜日

ろってりあ?

大手ハンバーガーチェーンロッテリア(LOTTERIA)ってもちろん経営会社の名前からとられたと思いますが、スペイン語を話す人が聞くと「宝くじ」と間違えられます。スペイン語で「宝くじ」はロテリーア(Lotería)※。英語もLotteryですから似ています。
ハンバーガーは食べれても宝くじは売ってないという説明をしないと・・・。

※Loteriaのiにはアクセントが付きます

2006年1月12日木曜日

数字のマジック?

某TV局の某番組の某コーナーで、薬として某エキスを「元の素材から10のマイナス40乗倍に薄めて」使用している、という説明がありました。10のマイナス40乗ということは、

1/10000000000000000000000000000000000000000

= 0.00000000000000000000000000000000001 ppm
��10のマイナス34乗 ppm)

ですが、これほど希釈したら環境中の濃度より薄く、むしろ某エキスが含まれない状態と言えるのではないでしょうか?
この話をインチキとは言いませんが、感覚的におかしいと私なんかは思います。

PS
某がいくつもあって恐縮ですが、下手をすると訴えられかねないので。訴える方は暇かもしれませんが、こちらは暇ではありません。