2008年5月28日水曜日

がんばらない選択肢

人の訃報というものは、もちろん悲しいものだし、その人とのつながりによってそのショックの度合いも大きいものです。私はそれほど“ファン”というほどでもなかったのですが、時々見ていた「サタデースクランブル」(テレビ朝日)に出演していたK.A.さんが自殺したというニュースを聞いたときは、少々ショックでした。

現時点では、なぜ自殺という手段を選んだのか、なぜそこまで追いつめられたのかはっきりしていません。ただ私は、一般論として、日本人は「がんばらない選択肢」に乏しいような気がします。小さいときから「がんばれ!」と言われて育つ日本人は、がんばらないこと=悪という図式が刷り込みされているみたいです。
がんばることは美しいし尊いと思うのですが、それしかないわけでもない筈です。
日本の自殺率は世界的に見ても上位(悪い方)にあります。キリスト教文化で自殺は罪として育てられてきた国民と、切腹文化(?)で育った国民とでは確かに違いがあるのかも知れませんが、それにしても、ちょっと考え方を変えて、死ぬ気になって今の生き方を変える、あるいは死ぬくらいなら逃げる、という選択肢を頭に思い浮かべられないものでしょうか。
第三者から見れば、人もうらやむ美貌と才能を持っていても、その人なりの深い悩みがあったのかも知れません。それに真正面から向き合うのではなく、そこから逃げてしまう選択肢が彼女に用意されていればと思うと、残念でなりません。
自殺率の国際比較
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html

2008年5月26日月曜日

宇宙基本法〜軍事と科学の分離を

今日のニュースで、アメリカNASAの火星探査機フェニックスが、火星の北極地方への軟着陸に成功したと報じられました。火星に水が存在していることが分かっていて、かつて生命が存在していたかもしれない証拠を捜す第一歩です。

ところで、先日5月21日に、日本の国会では宇宙基本法が可決・成立しました。1969年の国会決議で、宇宙の利用は平和目的に限るとされていたものを、防衛目的にも利用できるよう拡張するものです。ここでは、宇宙の軍事(防衛)利用について、その是非を棚上げにしますが、今後偵察衛星や防御衛星(偵察衛星を破壊から守る)を開発するにしても、科学目的の開発とは分離して実施してほしいと思います。
科学目的の衛星は、宇宙や地球を調べて私たちの知見を広め、深めることに意義があります。得られた情報は広く人類の知識として、なるべくたくさんの人に知ってもらうべき性格のものです。
一方、軍事(防衛)目的となると、どうしてもその内容は機密・部外秘扱いにならざるを得ません。もし両者の開発や打ち上げ業務を、例えばJAXAが行うとすれば、科学目的の衛星も機密・部外秘の影響を受けないでしょうか。最先端の科学衛星の打ち上げや運用は、軍事(防衛)転用が容易で、「他国に知られたくない」と誰かが思えば、「じゃぁ非公開にしましょう」となりかねません。
税金の使い方の効率という意味では無駄かも知れませんが、組織も分離して、各々独立に開発を進めるべきと考えます。

NASA JPL
http://www.jpl.nasa.gov/missions/missiondetails.cfm?mission=Phoenix

2008年5月22日木曜日

The Harimaya Bridge(2009)

『The Harimaya Bridge』という映画の製作が決まりました。今年6月にクラインク・イン、12月完成、来年のカンヌ映画祭に出品という段取りのようです。監督はAaron Woolfolk。さて、『南国土佐を後にして』(1959)以来のヒットとなるでしょうか。

The Harimaya Bridge
http://www.imdb.com/title/tt0902982/

南国土佐を後にして - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD3656/index.html

2008年5月16日金曜日

Canon EOS 20D修理完了

キヤノンEOS 20Dの修理が完了しました。やはり、レリーズボタンの交換になりました。問題無くシャッターが切れるようになっています。

2008年5月13日火曜日

三菱東京UFJ銀行のシステムトラブル

昨日(5月12日)、三菱東京UFJ銀行の提携ATMの一部が使えなくなるトラブルが起こりました。現在同行は旧東京三菱銀行と旧IFJ銀行のシステム統合を進めており、その第一弾の作業でした。
三菱東京UFJ銀行のホームページには、「トラブルがありました。お詫びします。」という無内容な案内が掲載されているだけで、どのようなトラブルだったのか、さっぱり分かりません。(※1)

このトラブルを通じて見えてくるのは、大きく3つの問題点です。

��.システム統合の難しさ
2002年にみずほ銀行がシステム統合に伴う大規模なトラブルを発生させたため、金融庁の指導もあって、今回の三菱東京UFJ銀行のシステム統合では慎重に作業を進めてきたはずです。それにも関わらず、やはりトラブルが発生しました。大規模システムのシステムの取り扱いが如何に難しいかを示しています。
私は、そもそも論として、システム統合で「何をするの」かという議論と、「何をするべきか」という議論が混乱しているのではないかと想像しています。今回のシステム統合は、旧UFJ銀行のシステムを旧東京三菱銀行のシステムに“片寄せ”する方式のようです。単純に考えれば、旧UFJ銀行の支店を(システム的に)閉店して、旧東京三菱銀行を同じ場所に(システム的に)開店させれば、問題が起こる気がしません。
システム統合に膨大な工数がかけられている(らしい)ことを合わせれば、“片寄せ”と言いつつ、旧UFJ銀行のシステムが持っていた“独自機能”(の一部)を、旧東京三菱銀行システムに移植させようとしたに違いないと考えています。
ゼロからシステムを作るのは簡単ではありませんが、既存のシステムに機能を追加するのもそれ以上に難しいものです。旧UFJ銀行の“独自機能”について、「お客様が必要としているから」「お客様の要望があるから」という分かったようで分からない「要件」だったものが、いつの間にか「システム要件」に化けていないでしょうか?
��.システムの完璧性の要求度
それにも関わらず、ATMのトラブルは比較的限定的でした。セブン銀行のATMで使用できなかったことと、6社の金融機関で入金ができない状況の2件が報告されています。
先月、私はイタリアとフランスに行ってきましたが、イタリアのバスのモニターにはWindowsNTのブルースクリーンが表示されて、普通に走っていました。昨年行った時と変わっていません。フランスの国鉄(SNCF)の券売機は、2台のうち1台が使えれば良しとという感覚です。
日本のシステムは、ちょっと何かあると大騒ぎになります。ATMが使えなかったり、入金が間に合わなかったりすれば、確かに問題ではありますが、逆に言えば、問題が起こったときの態勢が整っていないことの反面かも知れません。
��.情報公開のありかた
それに加えて、今回の三菱東京UFJ銀行のホームページの情報提供は非常にお粗末です。事実かどうかは分かりませんが、私が報道で知り得たトラブルの原因は、(1) セブン銀行のATMで処理する文字コードに誤りがあった、(2) 他の金融機関と接続するゲートウェイの処理に問題があったという、いずれもプログラムのバグ絡みの事象のようです。
これを、三菱東京UFJ銀行は正確に情報提供しないのでしょうか?
実は、私は旧UFJ銀行の口座を持っていて、“片寄せ”される側の立場になります。トラブルが起こる可能性があるのなら、それに備えておく必要があって、そのあたりの情報提供を怠ってほしくないものです。
��※1)
三菱東京UFJ銀行
■ 新システムへの移行に伴うお知らせとお詫び
http://www.bk.mufg.jp/emg_info/owabi_20080512_01.html

2008年5月8日木曜日

Canon EOS 20D修理

キヤノンEOS 20Dを使っていて、レリーズボタンを押してもシャッターが切れない現象がありました。最近特に気になってきたので、修理に出しました。縦位置レリーズボタン(バッテリーグリップを使っているので)では問題が無いので、多分レリーズボタンの不具合だと思われます。
前回の修理では、レリーズボタンの交換は行っていなかったので、耐久問題のようです。