2006年4月30日日曜日

第26話 罠

王が倒れたという知らせを受けた水刺間の一同は驚くが、とにかく事態を把握するべきとチャングムに促され、ハン最高尚宮は王のもとに向かう。高熱を出して意識の無い王を診察した侍医は、皇后や皇太后に説明を求められるが答える事が出来ない。オ・ギョモから王の病気が回復しなければ命は無いと脅かされる侍医とチョン・ユンス医務官。別の医務官からも、診断と処方に誤りが無いのなら王の病状が悪化するのはおかしいと指摘される。窮地に立つチョン医務官たち。
王が倒れたという知らせはチェ尚宮たちにももたらされる。チェ尚宮は千載一遇のチャンスと捉える。チェ・パンスルに手紙を書き、ハン最高尚宮に責任をなすり付ける工作を始める。パンスルはチョン医務官を見つけ、力になると言う。ハン最高尚宮が食べ物に毒を入れた事にするというのだ。自分の身が危ないチョン医務官は、その工作に同意する。まずチョン医務官は武官を連れてハン最高尚宮を連れ出す。ハン最高尚宮はオ・ギョモらから、食材に問題があったのではないかと指摘される。そして、現地で新鮮な野菜、魚介類、そしてアヒルを調達した事が明らかになる。ハン最高尚宮は調査が行われる間は監察房に入れられる事になった。
チェ・パンスルは、医務官たちの食材調査の際、「毒キノコを渡した」と偽りの証言をする者を手配したという話をチョン医務官にする。

一方、カン・ドックはヨンセンから王が倒れた話を聞き、何かの陰謀だと言う。そして、王子が倒れた時にチャングムが助けてくれたお礼に、自分が事実を明らかにしてチャングムと王を助けると言う。家の前でアヒル料理を作って実験するトック。ナジュテクはそれを非難するが、チャングムを助けたいと言う話に渋々納得する。そこにミン・ジョンホがやって来て、王が倒れた話とハン最高尚宮が取調中である事を知る。チョンホも事態を把握するために調査すると言う。
その頃、チョン医務官は現地での食材調査の際、アヒルが猛毒の硫黄の混じった水を飲んでいる事実を掴む。これが王が倒れた原因と早合点する。その知らせを聞いたチェ・パンスルも、毒キノコの手筈は必要無かったと喜ぶ。
硫黄アヒルの件を取り調べで尋ねられたハン最高尚宮は、それを知らなかったと弁解する。しかし、ハン最高尚宮は役所に連行される事になった。途中チェングムに出会い、アヒルの件を調べてほしいと頼む。チャングムは菜園のチョン・ウンベクに相談しようとするが、ウンベクは出て行った後だった。チャングムはカン・ドックに助けを求める。トックはチョンホと、チョンホの知り合いの医者を連れてアヒルを売った商人に会いに行く。
チェ・パンスルはハン最高尚宮とチャングムを陥れようとオ・ギョモに手を回す。オ・ギョモは、チョ・グァンジョ一派の排斥を狙ってこの事件を利用する事をもくろむ。
現地についたチョンホ一行は、アヒル商人からアヒルに問題は無いと言う説明を受ける。同行した医者も、アヒルが硫黄を解毒するので人間が食べても問題ないどころか、かえって健康に良いと言う。これで助かると思ったのもつかの間、その場に役人が到着し、大逆罪の疑いで商人を役所に連行してしまう。さらに宮中では、チャングムも大逆罪の疑いで連行されてしまった。尋問官に任命されたオ・ギョモは、ハン最高尚宮らを厳しく取り調べる。アヒルを使ったのは誰の差し金かとハン最高尚宮に問いただすが、誰の指示でもないと答える。
チョンホは、ハン最高尚宮らが窮地に陥っている事態を打開するため、宮中に行き、内禁衛の長官にアヒルに問題は無い事を説明する。しかし、オ・ギョモらの不正の十分な証拠を掴んでいない間は、うかつに追求できないと説得され、ひとまず宮中を去る。だが、その姿をパク・プギョムに目撃されてしまう。
その後、内禁衛の長官は侍医らを訪ね、アヒルに問題は無いはずだと指摘する。硫黄を取り除く処方をしても王が快復しない事から、実はアヒルに問題が無い事を知っている侍医たちは狼狽える。また、内禁衛の長官はオ・ギョモの取り調べの現場に向かい、取り調べを中止するように言う。アヒルに問題が無い事が判明したので、しばらく取り調べが中止になったというのだ。
チェ・パンスルたちは、ハン最高尚宮たちへの追求が止まってしまった事態を憂慮する。そして自分たちを妨害しているのがチョンホらしいことを掴み、部下に動きを探らせる。
ナジュテクがチョンホの使いで牢にやって来る。チョンホからの手紙をチャングムに渡す。そして、返事を書けるようノリゲを差し出す。それを見て驚くチャングム。それは父親の形見だった。錦鶏の調達に行ったとき助けた武官はチョンホだったのだ。驚くナジュテクとチャングム。
ミン尚宮、ヨンセン、そしてチャンイは女官長の執務室に、ハン最高尚宮が放免されるように働きかけてほしいと直訴に来る。そんなに簡単ではないと一喝され、引き下がる三人。
パンスルの部下は、チョンホがオ・ギョモらの不正とチェ・パンスルとの結びつきを掴んでいることを知る。ピルドゥはそれをパンスルに報告する。パンスルとチェ尚宮は、チョンホをチョ・グァンジョと結びつけ、ハン最高尚宮やチャングムとまとめて片付けようと言う。それを聞いて動揺するクミョン。打ち合わせのため料亭に向かったパンスルの前にクミョンが姿を現す。クミョンは「チョンホだけは駄目だ」と言う。訝しがるチェ尚宮たち。しかし、クミョンにチョンホを慕っていると打ち明けられ、驚く。クミョンが去った後、チェ尚宮とパンスルは、事態をどう収めるか苦悩する。
牢の中でハン最高尚宮とチャングムが話している。チャングムは、母親に出来なかった事をハン最高尚宮にしてあげたいと言う。その時武官がやって来て、牢から出るように命じる。
   ☆
後に言う「硫黄アヒル事件」です。ハン最高尚宮の失態(食材の調べを十分にしなかった事)と偶然(王が倒れた事)を千載一遇のチャンスと捉えたチェ一族とオ・ギョモが、ハン最高尚宮たちに攻撃を仕掛けます。また、立場が危ういチョン・ユンス医務官たちもそれに加担します。しかし、因果は巡ります(第43話)。そして、王の病気が判明するのはかなり後になってからです(第45話)。
   ☆
今週の名言
「女官として生きる辛さは、お兄様には分かりません」
クミョンがミン・ジョンホを慕っていると打ち明けたとき、チェ・パンスルがクミョンを批判したのをチェ尚宮がかばった台詞。この直前チェ尚宮はクミョンに、ミョンイの死に関わった事を話した時の涙は、最高尚宮になれなかった時に流した涙よりずっと辛そうだった、と指摘されています。チェ尚宮はクミョンを非難する立場にありますが、女官として、またチェ一族を支える歯車として生きてこなければならなかった自分の境遇と合わせて、クミョンを思わずかばってしまったという場面です。

2006年4月28日金曜日

愛※心

日本人なら米を食べるべきであろう。最近米を食べなくなったのは教育が悪いからだ。押し付けられた憲法のもとで、間違った教育をする教師も問題だ。そうだ、法律で「米を愛する心」を教える事にしよう。米を食べない奴は非国民だ。断罪されるべきだ・・・。

「でもセンセイ、食料統制をする訳には行きませんが」
なるほど、では「米を育む田畑を愛する心」にするか。

   ★

私が日本が好きなのは、お米と漬け物が食べれて、かつ、イタリアンもフレンチも、インドカレーも、中華も、タイ料理も、スペイン料理も、いろんな物が食べられるからなんですが・・・。

2006年4月26日水曜日

Canon EOS-3

いつの間にか、キヤノンのWWWページの製品一覧からEOS-3が消えています。しかし、これに関する発表は特に無いようです(ひっそりとフェードアウト?)。これで、プロ用の1V、アマチュア用の7sの二機種になりました。また、普及機のKiss7とKiss Liteを加えると四機種のラインアップになります。ニコンが銀塩からの事実上の撤退と騒がれましたが、キヤノンもラインアップを見る限り大して違いは無くなりました。

ニコンのWWWページではF6、U2、FM10が残っていますが、F6がプロ用、FM10がアマチュア用、U2が普及機という位置づけで、キヤノンのラインアップにそっくりです。ただ、このうち残存が発表されたのはF6とFM10の二機種です。FM10はOEMなので、ニコン製はF6のみという事になります。
しかしこの関係で行くと、EOS 7sは台湾製のはずなので、“純粋の”キヤノン製は1Vのみという事になるのかも知れません。


仕事で使ったカメラは、FD時代はT-90、EOS(銀塩)時代は1Nと3だったのですが、T-90と3は耐久寿命が尽きるまで使い込みました。それだけに、寂しい想いです。

キヤノン・製品ラインアップ
http://cweb.canon.jp/camera/eos/index.html

ニコン・フィルムカメラ
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/film/index.htm

2006年4月25日火曜日

星に名前を・・・ PartII

以前書いたブログ記事「☆に名前を・・・」で、企業が勝手に星に名前をつけて“売りさばく”商売の話を紹介しましたが、IAU(国際天文連合)やIPS(国際プラネタリウム協会)などが「それには公的な意味は無い」と警告しているにも関わらず、相変わらず商売として成り立っているようです。そんな意味の無いものに日本円で数万円も出す人がいるのですが、例えばそのお金をユニセフに寄付してはどうでしょうか?
「星に名前を付ける」というのは確かに夢のあるお話ですし、それを叶えたいという希望も理解できます。(またその方法は皆無ではありません)
でも、世界で困っている子どもたちを陰ながら救うことも、それ以上に意味のあることですし、同じ夢を見るなら、その子どもたちの将来の夢をいっしょに見ることの方がはるかに意義深いと思うのです。

日本ユニセフ協会
0120-88-1052

IPS Official Statement on Star Naming
http://www.ips-planetarium.org/pubs/ips-starnaming.html

2006年4月24日月曜日

第25話 母の敵(かたき)

チャングムは、母の親友がハン最高尚宮であることを知り、また、ハン最高尚宮は親友だったミョンイの娘がチャングムであったことを知る。チャングムの女官身見習いの頃の行動を思い出して、合点するハン最高尚宮。そして、二人は固く抱き合うのだった。ハン最高尚宮は、ミョンイとの思い出の場所をチャングムに案内して回る。また、ハン最高尚宮は、なぜミョンイが死ぬことになったのか、チャングムに尋ねる。チャングムがその経緯を説明すると、ハン最高尚宮は、ミョンイが無実の罪で追求され、罠にはめられたと言う。それを確かめるため、母の手紙を隠している東屋に向かう二人。しかし、チャングムが手紙を入れた箱を開けてみると、手紙が消え失せていた。
部屋に戻った二人は、ミョンイの日記(飲食抜記)をヨンノが持っていたことから、手紙もヨンノが盗んだのではないかと推測する。そしてハン最高尚宮は、ヨンノの後ろにいるのは、チェ尚宮しかないと言うのだった。

ハン最高尚宮は、ヨンノを蔵に呼び出し、ミョンイの日記のことを問いつめる。しかし、ヨンノはあくまでもシラを切る。「失敗だった」と後悔するハン最高尚宮。ヨンノがシラを切り通すつもりであれば事態を明らかにできないばかりか、かえってハン最高尚宮が事実を掴んだことをチェ尚宮側に知られてしまう結果になるからだ。ミョンイの手紙もチェ尚宮側に読まれてるはずということから、ハン最高尚宮はチャングムの身が危険だと言う。
クミョンが尚宮の食事の器に何かを入れようとした時、「ハン最高尚宮が呼んでいる」と言われる。最高尚宮の部屋に行くと、チェ尚宮とヨンノも呼ばれていた。ハン最高尚宮は、三人に太平館に行くよう命令する。「理由は?」と聞くチェ尚宮に「理由など無い」と素っ気ない。直ちに出立するように、と言うのだった。チェ尚宮は女官長に相談しに行こうとするが、ハン最高尚宮に止められる。この件は既に女官長には報告済みと言う。否応無しに宮殿から出される三人だった。
しかし、ハン最高尚宮は、当面チェ尚宮たちを追い出しても、チェ一族がこのまま引き下がるとは思えないと言う。そしてチャングムに、このことを相談できる人、すなわちミン・ジョンホに連絡するように言う。
チョンホは地方に派遣されたと聞いているチャングムは、所在が分からず宮中に来たカン・ドックに話をする。するとトックは居場所を知っていると言う。ハン最高尚宮にそのことを報告し、チョンホに会いに行く許可を得る。トックの家にやって来たチャングム。何と、チョンホはトックの家にいた。隠密に行動しているというのだ。
チャングムはその夜、今までのいきさつを説明する。憤慨するチョンホ。そして、「あなたの痛みを分かち合わせてほしい」と言う。一方、チョンホとチャングムの微妙な関係に気づいたナジュテクは、チャングムに女官であることを忘れないようにと言う。
同じ頃、トックは売り物の酒をくすねてチョンホと飲む。チョンホは、密偵に襲われた時治療してくれた人物のノリゲの持ち主がまだ見つからないと言う。トックは、自分が探すと申し出る。チョンホはノリゲをトックに預ける。
翌日、チョンホはチャングムに、チャングムの父親の消息を調査したが、記録が無かったと報告する。残念がるチャングム。チョンホはチャングムを励ますのだった。
ヨンセンとチャンイが太平館に食材を届けに来る。すっかり落ち込んでいるヨンノ。ヨンセンは、王が温泉に行くので水刺間の女官も同行すると言う。それを聞いて何か思いつくクミョン。クミョンがチェ尚宮にそのことを報告する。チェ尚宮も何か気づく。このことはチェ・パンスルにも報告され、ピルドゥが呼ばれる。ハン最高尚宮とチャングムの暗殺を狙うらしい。
ハン最高尚宮は、水刺間に帰ってきたチャングムに、王の温泉での療養の件を話す。そして、行き先はチャングムにとって嬉しい場所だと言う。
王と一行は、温泉に向かう。現地では、尚宮や女官たちが食材の調達と調理にいそしむ。チャングムはアヒルの調達を担当する。アヒル料理をことさら褒める王であった。その後、ハン最高尚宮はチャングムを連れて外出する。行き先はミョンイの生家だった。3年前までミョンイの父親、つまりチャングムの祖父が住んでいたと言う。そして、ミョンイの昔話や、祖父がミョンイやハン最高尚宮が米を送っても受け取らなかったという話をする。
その帰り、ハン最高尚宮とチャングムはピルドゥたちに襲われる。しかし、チョンホの部下が間に入り、助けてくれる。チャングムたちが襲われる危険があると、チョンホが護衛に差し向けていたのだ。ピルドゥは、内禁衛の妨害により襲撃が失敗したことを報告する。チェ尚宮は、内禁衛が動いていることを知り、危機感を募らせる。
ミン尚宮とヨンセンは、ハン最高尚宮たちが温泉に浸かりに行ったと勘違いし、夜中にこっそり温泉場に行く。お湯をお土産に持って行くヨンセン。ミン尚宮は苦労して片足だけお湯に浸かることができた。
王がもう一度アヒルの料理を食べたいと所望したため、療養の最後の日、ハン最高尚宮たちはアヒル料理を作る。しかし翌日、宮殿に帰った王が高熱を出して倒れたという知らせが届く。
   ☆
チェ尚宮役のキョン・ミリさんが唯一「ハン尚宮役がうらやましい」と言った、チェングムとハン最高尚宮のシーンの登場です。お互いの情報を交換することにより、チェ一族の悪行が明らかにされて行きます。先手を打ってチェ尚宮たちを追い出したものの、それで収まるはずも無く、逆襲が始まります。
   ☆
今週の名言
「私にはそういう生き方しかなかった」
チョンホがチャングムから経緯を聞いた後、チャングムに「強く生きてきたのですね」と言ったときのチャングムの答え。チャングムがそうなら、クミョンもそうなのか、という疑問が生じます。尚宮の料理の器に何かを入れようとしたクミョンも「なぜこんなことをしなければならないのか」と自問しています。
人は環境(運命)にどう対抗できるのか、これはこの物語の裏テーマだと思っています。

2006年4月21日金曜日

今度はマミヤ

マミヤと言えば中判カメラのメーカーとして有名ですが、一般には余り知られていないかも知れません。今度はそのマミヤがカメラ事業から撤退するという発表がありました。京セラ(コンタックス)の撤退、ニコンの事実上の銀塩撤退、コニカミノルタの撤退と続いてきただけに、もうそれほど驚かなくなりましたが、この流れは止まりません。

さて、新規参入組の松下電器、ソニーはどうでしょう。ソニーは先般、αブランドでデジタル一眼レフカメラを発売すると発表しました。期待しましょう。

マミヤ・オーピー株式会社
http://www.mamiya-op.co.jp/home/index.htm

SONY α
http://www.sony.jp/products/di-world/alpha/

2006年4月17日月曜日

第24話 危機迫る

帳簿の中に日記を見つけたチェ尚宮は、ハン最高尚宮の日記だろうと推測する。他の帳簿と一緒に返すようヨンノに指示する。その頃帳簿を探していたチャングムは、ヨンセンやチャンイに尋ねるが、知らないと言う。ヨンセンはヨンノが怪しいと言う。そこにハン最高尚宮がやって来る。帳簿が無くなったと報告するチャングム。ハン最高尚宮は、出納係を設けて都合が悪くなった者が隠したのだろうと言う。その後、ヨンノはこっそり帳簿をもとの場所に戻しに来る。部屋を出ようとした所をチャングムとばったり出くわす。シラを切るヨンノ。ヨンノは退膳間で、ミョンイの日記(飲食抜記)が料理の秘伝が書かれた記録だと思い込み、密かに盗み見していた。それをヨンセンに見咎められる。その場にハン最高尚宮がやって来て、飲食抜記を取り上げる。ミョンイの日記と気づくハン最高尚宮。ヨンノは飲食抜記をハン最高尚宮に取り上げられたことをチェ尚宮に報告する。チェ尚宮はヨンノを叱責するが、ハン最高尚宮とチャングムがお互いに飲食抜記のことを口にしないなど、奇妙な行動に気がつく。クミョンは、チェ尚宮と同じ頃に宮中に上がった女官の物ではないかと言う。チェ尚宮は、ヨンノに日記の最後の日付がいつになっていたかを確認し、またチャングムの退膳間での行動や、幼い頃の土雨の知恵、ピルドゥの証言などを思い起こし、日記がミョンイのものであり、チャングムがミョンイの娘だと気づく。チェ尚宮は、クミョンにミョンイのことを打ち明ける。そして、最高尚宮に自分の犯した罪を知られれば、チェ一族は窮地に陥ると言う。クミョンはその前に対策を立てるべきと主張する。

チャングムは、飲食抜記が盗まれたことをハン最高尚宮に相談するか迷うが、甘酢の事を知るまだ会えないミョンイの親友に相談することにする。しかし、甘酢の瓶の蓋に入れた手紙は、読まれた形跡が無かった。チャングムは厨房の調味料を調べて、親友を捜そうとするが見つからない。
チェ・パンスルとオ・ギョモらは、ミン・ジョンホらの追求に手を焼いていた。宮中での横領の件は王に報告され、司䈎院の仕入れがチェ・パンスル商会に独占されていることも問題とされる。料亭で対策を練るオ・ギョモらは、まずは追求が誰の指示で行われているか探ることにする。
チャングムが東屋の軒下に隠していたミョンイの手紙をヨンノが盗み出す。そして、それをクミョンに渡す。クミョンはチェ尚宮に手紙を見せる。チャングムがミョンイの娘である決定的な証拠を手に入れた二人。
一方パク・プギョムは、チョンホが追求の第一人者であることを掴む。そして、チョンホとハン最高尚宮やチャングムの関係を調べる。オ・ギョモは、チョンホの弱みを握って追求をかわすよう指示する。チェ・パンスルは、チェ尚宮からチャングムがミョンイの娘であることを知らされる。しかし、ハン最高尚宮を亡き者にすることもできず、苦悩する。クミョンは、チョンホの立場が危ないことを知り、オ・ギョモへの追求を止めるように言う。しかし、チョンホは自分の立場を曲げない。そして、「クミョンさんはそんな人では無いと思っていた」と言う。クミョンは、苦しい時に苦しみを分かち合える人がおらず、自分の居場所はチェ一族しか無かったと弁明する。「人のせいにするのですか」と反論するチョンホに、クミョンは、ウナム寺に行ったときチョンホがチャングムのために筆を買い与えたことを知っていると言い、そのことを公言すればチョンホとチャングムは只では済まないと脅迫する。
翌日プギョムはオ・ギョモに、チョンホが内禁衛に戻り、国の防衛のため地方に派遣されることになったと報告する。そして、地方に行くからにはこれ以上の追求は不要だろうと進言する。
一方チョンホの上司は、オ・ギョモを追求するには確実な証拠が必要だとチョンホに言う。チョンホは「証拠を見つける」と言う。そして、そのために非番の部下を使う許可を得る。
チャングムは、チョンホが地方に派遣されると聞いて左遷ではないかと心配する。その様子を見ていたクミョンは何かの決心をする。
ハン最高尚宮は尚宮たちを集めて、横領の件では厳しく対処すると言う。しかし、今回に限って不問にするとも言う。但し、今後は不正を一切認めないと言う。その言葉に安堵する尚宮たち。
クミョンはチェ尚宮の元を訪ね、ハン最高尚宮とチャングムの件は自分に任せてほしいと言う。「お前にできるのか」というチェ尚宮に、「いつかは通らねばならない道」と答える。そして、ヨンノに何やら耳打ちする。「そこまでするのか」と、驚くヨンノ。
チャングムは、ハン最高尚宮の対処が甘いと言う。自分がウナム寺に出されたことと比較したのだ。そして、出納係よりは料理に関わりたいと言う。「ダメ」と答えるハン最高尚宮。何故なら「2ヶ月に3日足りないから」。元々出納係は2ヶ月だけのつもりだったと悪戯っぽく笑うハン最高尚宮。そして水刺間に戻ることを許す。
チャングムは、まだミョンイの親友を見つけられないでいた。しかし、水刺間で見慣れない容器を見つける。その容器の中身の匂いと味は、あの甘酢のものに間違いなかった。退膳間に急ぐチャングム。その頃、ハン最高尚宮は王に食事を出していた。甘酢の酢の物を褒める王。水刺間に戻ったハン最高尚宮は、甘酢が無くなったので補充のために瓶を埋めている場所に向かう。入れ違いに水刺間に戻ったチャングムは、甘酢の容器の持ち主がハン最高尚宮であることを知る。瓶を埋めている場所に走るチャングム。その頃、瓶の蓋に置いてあった手紙を見つけたハン最高尚宮は、チャングムがミョンイの娘であることを知る。チャングムのもとに走るハン最高尚宮。そして、二人は宮中で出会う。涙を浮かべる二人。
   ☆
チョンホの追求は一段落します。しかし、追求の手を緩めた訳では無いようです。ハン最高尚宮は今回に限り横領を不問にする、と言いますが、ミン尚宮はハン最高尚宮を褒めて「威厳がある」と批評します。そして、「自分が最高尚宮になったら『今回だけは許す』と言う」と宣言します。呆れるチャンイたちですが・・・。(第41話)
   ☆
今週の名言
「苦しい時に苦しみを分かち合える人がいなかった」
ミン・ジョンホに危険が迫ったとき、クミョンの警告に反論したチョンホに言った時の言葉。クミョンが悪者になって行きますが、このドラマでは悪者は最初から悪者ではなく、悪くなって行くという経過を比較的丁寧に描いています。

2006年4月16日日曜日

イタリア

初めてイタリアに行きました。同じラテンの国・スペインとは趣が違っています。クラクションを激しく鳴らして走る自動車(含タクシー)、粗相をしても決して謝らないレストランの給仕とフライトアテンダント(アリタリア航空)、態度の悪い5つ☆ホテルのフロントスタッフ。いや、カルチャーショックでした。良い/悪いでは無くて、自己主張の激しさです。粗相をされたら大声で抗議しないとそのままになってしまう、車に割り込まれたくなければ激しくクラクションを鳴らす、横断歩道を渡るなら自動車の前を果敢に通り過ぎる、そういう国民なんですね。

食べ物の方は、やはりパスタがおいしかったですが、とうとう一度もスパゲティを食べる機会がありませんでした。また、ピザも食べれなかった。そう言えば、イタリア滞在中は総選挙。街中に選挙ポスターが貼られていました。また、文化週間で文化施設の入場料が無料になっていました。何だか慌ただしかったような、ゆったりしたような、奇妙な感覚の初イタリアでした。



Castel dell'Ovo, Napoli, Italia

因に、アリタリア航空の座席では読書灯が故障、イヤホン端子故障(折れたジャックが入っていてプラグが入らない)、フライトアテンダントに飲み物をかけられる、パーサーに抗議するもけんもほろろの対応・・・という状況でした。普通の日本人なら二度と乗らないでしょうね。
イタリアの人の名誉のために付け加えますが、お店の普通の店員、5つ☆ホテルのハウスキーピングの人、荷物を運んでくれたおじさん、道ですれ違って「こんにちは」と日本語で声をかけてくれた人々など、良い人がたくさんいる国です。
また、駅でホームが分からずうろうろしていたら、「携帯電話は内側に隠して、荷物は前に持って・・・」と注意を促し、親切に行き先を教えてくれた係の人も記憶に残っています。

2006年4月9日日曜日

第23話 横領発覚

「全権を与えてほしい」というハン最高尚宮の申し出に皇太后は驚くが、側の皇后はそれに賛成する。他の尚宮たちがハン最高尚宮に従わないのは、競い合いにハン最高尚宮が直接関わっていないからではなく、身分が低いことが本当の理由であることを見抜いていた。そして、もう一度競い合いでハン最高尚宮が勝ったとしても、全権を与えなければ同じことの繰り返しになると言う。それを聞いて皇太后も納得し、競い合いの実施と全権の委任に同意する。また皇太后は、しっかりした意見を持つ皇后に、今後は後宮のことを任せると言う。
そして、尚宮と女官たちに招集がかかった。ハン最高尚宮の解任要求が通ったものと期待しながら集まるチェ尚宮たち。しかし、皇后から予想外の言葉が発せられた。皇太后の決定に従わない尚宮はけしからんと言い、罰を受けるべきと言う。しかし、ハン最高尚宮が競い合いに直接関わっていない点を考慮し、もう一度競い合いを行うと言う。そして、その課題は「ごはん」だった。ハン最高尚宮とチェ尚宮をその場に残し、ご飯を炊くように命じる。他の尚宮と女官を連れて皇后は立ち去る。どちらが勝つか噂する女官たち。クミョンはホンイに、チェ尚宮に届け物を託す。何かの秘策のようだ。

別室で待つ尚宮たちの側に、ハン最高尚宮とチェ尚宮の炊いたご飯が届く。白磁の器と真鍮の器に盛られたご飯は、直前にどちらの炊いたご飯が入れられるか決められていた。皇后は尚宮たちに味見をさせ、どちらの味が良いか紙に書かせる。紙を回収した後、尚宮たちに意見を求める皇后。尚宮たちは、味が良いのは白磁の器の方だと口々にいう。白磁の器に盛ったご飯はチェ尚宮のものだった。ほくそ笑むチェ尚宮。そして、紙に書かれた投票結果が発表される。白磁の器が5票、真鍮の器が9票だった。ハン最高尚宮の勝ちが決まる。不思議がる皇太后。しかし、尚宮たちが真鍮の器に投票した理由を述べる。それぞれが「固めのご飯が好み」だったり、「柔らかめのご飯が好み」だったりしており、各々に好みのご飯に炊けているというのだ。ハン最高尚宮がその理由を説明する。ご飯を炊く時、釜の中に器を入れ、固めのご飯と柔らかめのご飯を同時に作っていた。感心する皇后。また、女官見習いの頃から過ごした他の尚宮たちの好みを知るハン最高尚宮に、他の尚宮たちも驚く。
皇后は改めてハン最高尚宮を最高尚宮に任命し、また全権をハン最高尚宮に与えることを宣言する。また、女官長が水刺間に関わることを当分の間禁止する。チェ尚宮は悔し涙を流す。また、チェ・パンスルやオ・ギョモも事態を憂慮する。
皇后はハン最高尚宮に、当面の間全権を与えることはできても、いつまでもそうするわけにはいかない、早く人心を掌握するように言う。ハン最高尚宮は任命の儀式を受け、正式に最高尚宮に就任した。喜ぶチャングム。チャングムとハン最高尚宮は、チョン最高尚宮を葬った山に行き、最高尚宮就任を報告する。また、帰りにチャングムの母の墓にお参りする。
正式に最高尚宮に就任したハン最高尚宮は、王の最初の料理にパルガタンを選ぶ。競い合いで作れなかった料理だ。王の前で、胃腸の調子が悪いという王にその効能を説明する。また、口下手だと謙遜するハン最高尚宮に、王は十分に口達者ではないかという。
チャングムは、母の作った甘酢の瓶に手紙を書いて置く。母の親友宛の手紙だった。そこにミン・ジョンホが現れる。そして内禁衛から司憲府(サホンブ)に異動になったと知らせる。宮中の不正を暴く目的があったのだ。チャングムにも協力を要請する。また、ハン最高尚宮にも協力を要請した。ハン最高尚宮は「一つ方法がある」と言う。
女官たちは、ハン最高尚宮が尚宮たちの配置換えで報復するのではないかと噂していた。ミン尚宮は誰がハン最高尚宮に敵対的だったか報告する。呆れるハン最高尚宮。またチェ尚宮は、ハン最高尚宮に水刺間を出ると申し出る。
ハン最高尚宮が尚宮たちの配置換えを発表する日が来た。その場でハン最高尚宮は、チョン最高尚宮の志を継ぐと宣言する。そして配置換えを発表する。チェ尚宮の醤庫への異動があったものの、他の尚宮たちはほとんどが留任になった。胸を撫で下ろす尚宮たち。また、出納係の復活を決定し、その役にチャングムを指名する。
チャングムは、出納係は楽しそうでは無いと不満そうだが、ハン最高尚宮は「あなたを信じている」という。仕事に励むチャングム。また、クミョンはチェ尚宮に再起のために時を待つように言い、チェ・パンスルも「苦しい時は苦しみを受け止めるしか無い」と諭す。
皇太后の兄の誕生祝いに水刺間から調理人を派遣することになり、ハン最高尚宮は責任者にミン尚宮を指名する。おどおどするミン尚宮に「あなたなら大丈夫」という。戸惑いながらも大役を果たしたミン尚宮であった。その頃、チョンホやチャングムの調査によって、宮中で大規模な横領が行われていることが発覚した。ハン最高尚宮は、尚宮たちを集めて叱責する。内侍府の長官も上に報告すると言う。
その話を聞いた女官長は、尚宮たちの横領を非難するが、自分への貢ぎ物も横領が出所だったことを知り、事態の収拾に乗り出す。チェ尚宮の元に行き協力を求める。チェ尚宮は、ヨンノに命じてチャングムの動きを探らせる。ヨンノはチャングムが読んでいた書類を盗み出し、チェ尚宮の元に届ける。それらはただの帳簿だったが、その中にミョンイの日記(飲食抜記)を見つける。チャングムは飲食抜記とともに帳簿が盗まれていることに気づき、狼狽する。
   ☆
皇后が大活躍します。競い合いの実施の手際の良いこと。そして、やはり今回も「美味しいご飯」より「心のこもったご飯」が勝利します。しかし、ハン最高尚宮の勝利は、ミン・ジョンホの不正追及と合わせて敵側を追いつめ、結果的に反転攻勢のきっかけを与えるのかも知れません。
   ☆
今週の名言
「苦しい時は苦しみを受け止めるしか無い」
今回は敵側のチェ・パンスルが、競い合いに敗れて醤庫尚宮になったチェ尚宮を慰めて言った言葉。

2006年4月5日水曜日

Intel Mac機でWindowsXP

Intel Mac機でWindowsXPを起動する方式が公開されたばかりですが、なんとアップルコンピュータ社(米国)がそれを標準機能として搭載しそうです。
これはIntel Mac機でMacOS XとWindowsXPのデュアルブートを可能にするもの。現在パブリックベータ版Boot Campが公開されています。次期OSであるMacOS X 10.5(Leopard)で標準搭載される模様です。なお、Boot CampはMacOS X 10.4.6でも利用可能。

Apple Boot Camp
http://www.apple.com/macosx/bootcamp/

2006年4月1日土曜日

第22話 無念の死

チョン尚宮が意識を失って部屋で休んでいると、ユン・マッケがやって来る。何事かと応対するチャングムに、チョン尚宮は宮中から退出するようにと言う。非情ではあるが宮中の掟だから仕方が無いと、チョン尚宮は出て行こうとする。ハン尚宮が「自分が背負って行く」と言うが、チョン尚宮が遮る。最高尚宮になったからには、もっと大事な仕事があると言うのだ。そしてチョン尚宮はハン尚宮に最高尚宮に伝わる秘伝の書を渡す。ハン尚宮はチャングムとヨンセンを同行させ、世話をするよう命じる。
チョン尚宮が宮殿を退出になった知らせを聞いた女官長は、「あんなに我を張らなければ惨めな想いをすることもなかったろうに」と言う。しかし、側のスバル尚宮は「女官の最後はいつも哀れなものだ」と冷たく言う。皇太后にチョン尚宮が宮殿退出になったことを報告した女官長は、競い合いでハン最高尚宮が料理を作っていないことや、両班出身でないことなどから、ハン最高尚宮に他の尚宮が協力していない事態を説明する。しかし、同席した皇后は尚宮たちを非難する。皇太后はそれを遮り、尚宮たちの主張にも一理あると言う。
チョン尚宮を看病しているチャングムは、チョン尚宮との思い出を回想する。幼い時に泣いていたチャングムに優しく声をかけてくれたこと、料理を教えてくれないハン尚宮に内緒で料理を教えてくれたこと、味覚を失った時にチャングムの姿勢を褒めてくれたこと。チョン尚宮はチャングムに、「ハン最高尚宮を守ってやれるのはお前しかいない」と後のことを託す。

宮殿ではハン最高尚宮が一人で王の料理を作っていた。内緒でミン尚宮とチャンイが手伝うが、あとは女官見習いの力を借りるしか無い。王殿に食事を届けても、女官長から入室を断られる。悔しい想いをするハン最高尚宮。
チョン尚宮が宮殿を退出したことを知った王は、自分の主治医を遣わすよう命じる。しかし、カン・ドックとナジュテクに連れられた医師がチョン尚宮を診察した時は、既に息絶えていた。泣き崩れるヨンセン。荼毘に付した後、チョン尚宮の遺言に従ってチャングムが山の上から散骨する。
チャングムとヨンセンが宮殿に帰ってきたとき、ハン最高尚宮が雨の中で大根を前に立ち尽くしていた。その日のうちに漬けなければならないが、誰も手伝わないというのだ。チャングムがハン最高尚宮に執務室に戻るように言い、ヨンセンに手伝わせ、女官見習いを動員して何とか漬ける。その様子を逐一チェ尚宮に報告するヨンノ。
執務室で落ち込んでいるハン最高尚宮に、ユン・マッケが食料庫の食材が雨で水に浸かったと知らせて来る。慌てて駆けつけるハン最高尚宮とチャングム。しかし、食材は全て無事だった。その頃、女官長と尚宮を交えた会議が開催されていた。最高尚宮が出席しないことに怒る内侍府の長官。ハン最高尚宮を見つけて叱りつける。しかし、会議の事や議題(側室の祝宴)をハン最高尚宮は知らされていなかった。
チャングムは、ハン最高尚宮に祝宴の献立を考えるように言う。ハン最高尚宮も何とか気を取り直し、全ての尚宮に会議の招集をかける。しかし、誰も出席しなかった。
一方、チェ尚宮たちは祝宴への出席を拒否する戦術を立てていた。さすがに不安に思う尚宮たちを「心配ない」と取りなすチェ尚宮。
ハン最高尚宮は長官に会い、他の尚宮が自分に協力しないという事態を説明する。そして、祝宴の料理を熟手を使って行いたい旨伝える。それを知った長官は「自分が事態を収拾する」と言う。しかし長官が女官長に抗議すると、逆に最高尚宮に問題があるので、最高尚宮を辞職させるべきだという。
その頃、ミン・ジョンホはチェ・パンスルとオ・ギョモの関係を探り出していた。
ハン最高尚宮も何とか祝宴の料理の準備を終える。しかし、チェ尚宮たちが祝宴への出席を拒否するつもりである事を知る。そこにミン尚宮がやって来て、事態を収拾するため最高尚宮の座を降りるよう懇願する。ハン最高尚宮は、チェ尚宮たちが集まっている部屋に行き一同を叱りつけるが、尚宮たちは「ハン最高尚宮に協力するつもりは無い」と言い放つ。
祝宴の席で、水刺間から挨拶に来たのはハン最高尚宮だけであった。気色ばむ側室。その事を皇太后に報告する。その席にいたオ・ギョモも「上に立つものは部下の信頼が大切」と主張する。皇太后は皇后と相談すると言う。
遂にハン最高尚宮は、最高尚宮を辞する決心をする。しかしチャングムは、チョン尚宮の意志を継いで何もしていないのに辞める事は許さないと言う。それを聞いたハン最高尚宮は皇太后殿に向かう。ハン最高尚宮は皇太后に、「お願いがある」と言う。それは、競い合いをもう一度行って欲しい、そして、もし自分が勝ったら全権を与えてほしい−つまり、例え全ての尚宮を処罰する事になり、女官だけになったとしてもその権限を与えてほしいと言う。チャングムはそれを聞いて喜ぶ。
   ☆
尚宮たちのストライキ、という雰囲気です。ハン最高尚宮に人望が無かった、と言えばそれまでですが、相手は利権の固まり。改革をやり遂げるには人事権を持たないとどうしようもないです。おっと、どこかの国の最近の事情と同じでは?
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今週の名言
「気を小さく持てば、小さな山も大きな山になる。気を大きく持てば、突風もそよ風に感じられる。」
またまたチョン尚宮の名言です。チョン尚宮について行くと言うハン尚宮を、「お前には最高尚宮としての務めがある」と諭して言った言葉。風流に長けたチョン尚宮らしい。今回はハン尚宮は途中でメゲてしまいました。ハン尚宮が理想の上司だとすれば、チョン尚宮は理想の管理職でしょうか。