2016年4月17日日曜日

行列・・・

平成28年(2016年)熊本地震によって亡くなられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。また、被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

災害などが発生した時、救援を受けるために「整然と列に並ぶ」ことが日本人の美徳として報じられることがあります。今回の災害でも、何時間も列に並ぶ人の映像が流れています。

しかしこれは、列に並ぶ体力の無い人、例えばお年寄りや、病気の人(特に外見で分からない症状の人)が、 支援を受けられない可能性があることと表裏です。また、列に並ぶことが難しい人、例えば乳幼児を抱えた親御さんとか、身体に障害のある方々も困ります。
「整然と列に並ぶ」ことが、沈黙の弱肉強食になっていないか、気をつけないといけないと感じました。

もちろん、列に並んだ人が、列に並べない人たちに支援物資を分けてあげていることは想像できますが、隣に住む人の顔も分からない都会で、同じようにできるかは考えた方がいいです。

私は仕事柄、何らかのエントリーシステムを作って、列に並ばなくてもデリバリーできる方法を考えたいと思っています。「整理券」方式では偽造を防ぐことが難しいため、顔認証や静脈認証、指紋認証などが使えそうです。電気の無い状況でも稼働させるシステムとか、いろいろ課題はありそうですが、次の災害に備えて「列に並ばなくても公平に支援物資を配ることができるシステム」の開発に意義はあると考えています。