2006年1月19日木曜日

第5話 変革

女官見習いを集めた競合で、クミョンが登場する。王殿で出会い、松の実刺しの極意を教えてもらった少女がクミョンだったと知るシャングム。クミョンはその時、競合の課題を変えるようチェ尚宮に申し出る。クミョンが特別扱いされていて、競合の課題も事前に知らされているという噂を否定したいというのだ。この申し出を受けて、チェ尚宮は松の実刺しを暗闇で実施する事にする。結果を見て回るチェ尚宮。クミョンが20個、チャングムが8個、チョバンが4個だった。満足そうなチェ尚宮。そして、あらぬ噂を立てないよう厳しく申し渡す。クミョンは誤解だったので見逃してやってほしいと言う。また、褒美として帰宅できる権利を2位の者に譲ると言う。「優しい子だ」とますます満足げなチェ尚宮。一方、チャングムはクミョンに告げ口し、競合の課題の極意を教えてもらった事から、他の見習いたちから仲間はずれにされる。ハン尚宮は、素直に謝れば時間が経つと忘れてくれると言う。またチャングムは、帰宅の権利をヨンセンに譲りたいと言う。ヨンセンの母親が心臓を悪くしていて、彼女が心配しているというのだ。チャングムがヨンセンを見送った後、クミョンに会う。クミョンは、チャングムが仲間はずれにされていたら自分と仲良くすればいいと言う。しかしチャングムは、「何かがおかしい」とそれを断る。

酒の配達に来ていたカン・ドックがチェ最高尚宮に呼ばれる。熊の手を料理してほしいと言うのだ。ある事無い事言って内侍府の長官と最高尚宮に呆れられるものの、無事料理を終え、王に出す。王は満足したものの、「味が薄い」と言ったらしい。ナジュテクはトックの料理をチェックするが、塩を入れ忘れた事が判明する。あきれるナジュテク。その時、チェ尚宮に呼ばれる。ついて行ったナジュテクは、パク・ミョンイを知らないかと聞かれる。「知らない」と答えるナジュテク。また、2年前に引き取った子どもが宮中に上がっている事を話す。ミョンイの子どもではないかと疑うが、ナジュテクがうまくごまかす。
その夜、チェ・パンスルとチェ尚宮の手引きで、チェ最高尚宮のもとに男性医師が訪れる。頭痛がひどく昏倒する事もあるというので内々に診察に来たのだ。医師は不治の病だと宣告する。衝撃を受けるチェ尚宮たち。
その頃、ミン女官の同室の女官が宮中を抜け出そうとしていた。駆け落ちをするらしい。心配そうなミン女官。その時、ヨンシン女官長が女官たちの抜き打ち検査にやって来る。慌てて飛び出す二人。検査の結果、水刺間の女官たちの部屋から酒や春画が見つかる。女官長は、責任者のチェ尚宮を探しに、最高尚宮の部屋に向かう。女官長の到着を知ったチェ尚宮は、慌てて医師を送り出す。チェ尚宮たちを叱責する女官長。その時、内禁衛の武官が罪人を連れて最高尚宮の部屋に来る。何事かと出てみると、先ほど送り出した医師が捕まっていた。ミン女官の同室の女官と間違えて、逢い引きの相手の別監が抱きついてばれてしまったのだ。
知らせを受けたチェ・パンスルは狼狽する。慌ててオ・ギョモのもとに走り、事態を収拾してくれるよう依頼する。オ・ギョモは医師が捕まった事は揉み消したものの、最高尚宮は交代させざるを得ないと女官長に話す。女官長も同意。しかし、チェ尚宮は若過ぎ、代わりの人材もなかなか見つからない。操り人形を探せというオ・ギョモ。女官長は最高尚宮を呼び、後任の最高尚宮について話す。醤庫を担当しているチョン尚宮はどうかと言う。チョン尚宮なら風流を好み、操り人形としてはうってつけだと言うのだ。
瓶の前で見習いたちに朗々と唄を披露するチョン尚宮。そこにミン女官がやって来る。女官長が呼んでいるというのだ。「そんな偉い人が私に何の用だ」というチョン尚宮。最高尚宮に指名するのでしょうと答えるミン女官だが、「お前がやったらどうだ」と言って唄を歌い続ける。
女官長のもとにやって来たチョン尚宮は、果たして最高尚宮を引き受けるよう言われる。女官長とチェ尚宮が手伝うならという事で、最高尚宮職を引き受ける事にする。
チョン尚宮とすれ違った内侍府の長官が声をかける。「人形遊びでもやりたくなったのか?」 チョン尚宮は「ぜひ見物においで下さい」と答える。
最高尚宮に決まったチョン尚宮は、ハン尚宮の部屋を訪れる。そして、なぜハン尚宮だけが挨拶に来ないのかと尋ねる。ハン尚宮は、チョン最高尚宮の性格を知っているだけに引き受けるべきではなかったと言う。チョン最高尚宮は「楽な生き方をするか、辛い生き方をするか・・・」と言い、チャングムたちにどう思うか尋ねる。チャングムは「楽をしたいが、いつも辛い目にあう」と答える。
チェ・パンスルはオ・ギョモに大金を渡そうとする。「たかがあれ(医師が捕まった件の揉み消し)くらいで、こんな大金は受け取れない」と一度は断るが、パンスルはチェ一族の運命を託すと言う。高笑いするオ・ギョモ。
翌朝、チョン最高尚宮が朝早く水刺間にやって来る。訝しがるチェ尚宮だったが、就任初日は自ら食事を作ると言う。手際良く料理を始める最高尚宮。見習いたちも見とれている。王は最高尚宮の料理を気に入る。就任祝いという事で、一同で料理を食べる事になる。その場で、クミョンが上席にいるのは何故か尋ねる最高尚宮に、チェ尚宮は「絶対味覚を持っているので料理を批評させている」と答える。最高尚宮は「この料理を味見せよ」と言う。そして、使われている調味料を当てろというのだ。すらすらと答えるクミョン。しかし、最高尚宮は他の者にも味見させる。そして、クミョンの答えで合っているか尋ねる。一同が答え倦ねているとチャングムが「熟柿です」と言う。それが正解だった。最高尚宮は料理を作る腕前には差があるが、料理を味わう事に違いは無いと言う。そして、料理についてお互いに批評し合い、修行するように言う。また、最高尚宮の地位は実力のある者に継がせると言う。
チェ尚宮の部屋で悔し涙を流すクミョン。チェ尚宮もチェ一族に対する侮辱だと怒る。
ハン尚宮のチャングムに対する教育は続く。裏山で毎日野草を取り、100種類集めたり、調味料の味を調べたりする。クミョンもチェ尚宮のもと、調味料の計量やチェ一族秘伝の料理を教わる。
そして8年が過ぎる。相変わらず落ち着きの無いチャングムは、尚宮たちが会議している場に飛び込んでしまう。
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名場面の呼び声も多いチョン最高尚宮の唄の披露。ここでチョン最高尚宮はミン女官に「お前が最高尚宮をやったらどうか」と冗談を言います。長い目で見れば、チョン最高尚宮の意思はミン尚宮が継いだのかもしれないですね(第49話)。
※NHK版ではカットされている
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今週の名言
「どうした、人形遊びでも始めたくなったか?」
チェ最高尚宮の病気引退に伴ってチョン尚宮が傀儡に仕立てられそうになったとき、内侍府の長官からかけられた言葉。チェ最高尚宮の意図を百も承知で、敢えて火中の栗を拾う覚悟を決めた後の台詞。その後、「どうぞ見物にいらして下さい」と応じている。
※「人形遊び」とはもちろんチェ尚宮の操り人形になるという意味。
※「熟柿です」という台詞も捨てがたいが、名言というよりはチャングムの才能を示す場面なので次点。

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