2006年7月12日水曜日

北のミサイル

北朝鮮がミサイルを発射して騒ぎになっていますが、一般の論調はアメリカ向けという見方が主流です。つまり、アメリカと直接交渉することを狙って、アメリアへの軍事的脅威を演出し、強引にテーブルに着かせようという戦術。

しかし、本当でしょうか?私はミサイルの発射で一番困った国が本当のターゲットであると考えています。つまり、中国。北朝鮮にしてみれば、このまま行けば中国の事実上の植民地、良くて属国になってしまいます。北の政権(王朝と言って良いでしょう)は体制維持に最も関心がありますから、中国にあれこれ言われたくないのが本音。しかし、中国の援助無しには国が立ち行かない。中国以外の援助が必要なわけです。その対立軸としてアメリカを熱望しているわけ。ロシアの態度が今ひとつはっきりしないのは、漁父の利を狙っているとしか見えません。

実は、韓半島の権益を巡る国際政治の生々しい本音が背後にあると私は思っています。


2 件のコメント:

  1. 常軌を逸した行動に見えますが、そうせざるを得ない追いつめられているんでしょう。
    問題を解決するには、その状況を取り去って上げるか、もっと追いつめるかのどっちかでしょ。

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  2. 日本にとっては北の政権が崩壊するのがベストですが、中国にとっては最悪のシナリオ。仮に北の政権内部で民主化を決意したとしても(あり得ませんが)それを中国が許すはずがありません。
    今回の事件で最も得をしたのはアメリカ。欠陥製品とも言えるミサイル防衛システムを、日本人の危機感につけ込んで売りさばく絶好の機会を得たから。アメリカにとって北のミサイルが本当に軍事的脅威であるはずも無く(本当に脅威なら今頃攻撃してる)、安保理で日本についたのは、“お客様”に対する営業活動でしょう。

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