2025年8月15日金曜日

I町からの手紙

田舎の親(以下、A)のもとに、I町から手紙が届いた。「内容を確認してほしい」というので見たところ、かなり怪しい・・・。

「里山再生支援事業」の助成をするにあたって、土地の所有者であるAに「同意書兼委任状」に記名押印のうえ、町に提出せよという内容。ただし、同文書の委任先はI町ではなくO氏(個人、以下、B)である。

Bが何者なのかは、送られてきた書類一式には何の記載もない。

担当者に電話で確認したところ、概ね以下の状況。

・BはAの所有する山林の里山整備の実施を希望している。
・Bの依頼を受け、I町がAの個人情報を調べ、手紙を送付した。
・里山再生支援事業の制度設計に専門家は関与していない。
・里山再生支援事業の助成を希望する者はBを含め「地元の顔役」で、専門家ではない。
・(そうであれば、下手に山をいじって状況を悪化させる可能性があるのでは?)それは評価できない。ただし、そのような指摘があることは承知している。
・(専門家に入ってもらって、里山再生に関する方針を定め→ガイドラインを策定→ガイドラインに沿って事業実施希望者の募集を行い→希望者から事業計画書を提出させ→同計画書を審査の上合格者に補助を出すべきではないのか?)お考えは承った。(行政用語で、「お前の意見なんか聞いていない」)


里山整備を口実に税金を業者に流すシステムを作ったはいいものの、地権者の個別了承に苦労している様子です。I町の担当者も認めましたが、本来は民民手続きなので、BがAに直接依頼するべき案件です。なぜI町が間に入るのか?(そりゃ、I町が間に入れば個人情報を簡単に入手できますから・・・)手っ取り早く儲けようと思ったものの、アテが外れたというところでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿