2014年7月18日金曜日

“大本営発表”はマスコミが作る

1ヶ月余りにわたって開催された、FIFAワールドカップ2014ブラジル大会が終わりました。圧倒的な強さでドイツが優勝した影で、前回優勝のスペインが1次リーグで敗退し、その他にもイングランドやイタリアが早々に消えてしまいました。

ところで、日本もこのワールドカップに出場した訳ですが、0勝1分2敗の勝ち点1で、グループリーグ最下位に終わりました。
試合前の日本の空気では、「優勝する」(まさか本気では・・・)、「コートジボワールとギリシャには勝てそうだ」(甘く見過ぎ)とか、根拠の無い楽観論が人口に膾炙していました。

私は大会前に、 良くて0勝2分1敗の勝ち点2、悪ければ全敗もあり得ると予想していました。
(結果が出てからこんなことを書いても全く無意味ですし、この記事は私の自慢の披露では無いのでいいのですが、一応証言してくれる人はいます)

その根拠を大まかに書けば、本田や香川が所属チームで結果を出せていない、吉田や長谷部、内田はケガ明けで試合感が取り戻せるか分からない、それにFIFAランキングでは日本が最下位というものです。
(私の予想に反して、内田は活躍しました)

私のような素人が考えても、1次リーグ突破は不可能と言わないまでもかなり厳しい状況だったことは、容易に想像できたはずです。

でも、マスコミではそんなネガティブは伝え方はしません。まるで、1次リーグ突破が決まって、決勝トーナメントでどことあたるか、みたいなシミュレーションまでやられる始末です。
ある意味、これに国民はだまされたわけですが、マスコミがミスリードしたのには明確な理由があります。

それは、金儲けです。

日本戦はテレビで生中継されますから、できるだけ多くの視聴率を稼ぎたいと考えるのは営利企業として当然のこと。そこで、「日本必勝!」とか「困難な状況に打ち勝つ!」とか煽るわけです。

“大本営発表”と言えば、第二次世界大戦中の日本軍が虚構を垂れ流した事例ですが、“大本営発表”を導いたのも、他ならぬマスコミだった事実は忘れられています。マスコミが何故国民を戦争へと導いたのか、

それは、金儲けです。

新聞で、「日本軍敵を撃破!」とか「敵の不意打ちを跳ね返し突破!」とか書けば、新聞が売れたからです。

マスコミの情報や、今ではインターネットも、正のフィードバックが働きやすい欠点があります。大きな声はますます大きく、小さな声はますます小さくなります。

気がついてみたら、「こんなはずじゃなかった」ことになっています。
しかも、日本人は「総括」が苦手です。日本代表は解散して、ザッケローニ前監督は帰国し、早くも次の監督の話題で持ち切りです。

ただ、サッカーなら「残念」で済みますが、政治はそうはいきません。「こんなはずではなかった」ことにならないよう、何が起こっているのか、誰が何を起こそうとしているのかは、しっかり見聞きする必要があります。