2009年2月16日月曜日

クスリでラリっている大臣ってどうなのか

ニュースで、中川財務・金融担当大臣がG7会合後の記者会見で、「記者とちぐはぐなやり取りがあった」と読んだ時、何のことか分かりませんでした。映像で見てみて、「これは酷い」と思いました。

世界は未曾有の(みぞゆうの?)危機的な経済状況にあるわけですが、よりによってそれをテーマにした会合での醜態は、目も当てられません。

それ以上に、禁止薬物かどうかはともかく、「薬を飲み過ぎておかしくなった」という弁明は、青少年に極めて悪い影響を与えます。OTC薬は、「用法と用量を守って」服用するのは常識です。大臣でも風邪はひくと思いますが、常識が無いのは困ります。(むしろ、「酒を飲み過ぎて」の方が救いがあった)

麻生政権の支持率は10%そこそこ、日本テレビの調査では10%を切っています。泥舟に乗っていると、乗組員も緊張感が無くなるのでしょうか・・・。

結局、2月17日に中川大臣は辞任に追い込まれました。その後のいろいろな情報で、同行の記者が飲酒の席に同席していたとか、中川氏の飲酒癖は周知の事実だったとかが判明しました。当初のマスコミの“ちぐはぐな”報道ぶりは、つまりこの事件を報道した記者たちが“グル”だったことを露呈しました。
政治と官僚の関係、政治と財界の関係など、種々の問題点が指摘されていますが、実はマスコミ自身も利権(例えば記者クラブ制度)にあぐらをかき、批判能力を失い、ひとたびスイッチが入るとたちまちバッシングするという、極めて不健全な状態であるということを示しています。
クスリでラリって記者会見に臨んだ大臣は、世界に恥をさらしましたが、日本には正常なジャーナリズムが存在しないことも知られてしまいました。日本は、本気で日本を立て直す知恵と行動が必要な時期にきています。

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