2008年12月31日水曜日

来年もよろしくお願いします

今年も今日が最後です。毎年感じるのですが、1年が経つのが本当に速い。

ところで、2008年は急激な景気の悪化と、理解不能な事件が多発した年であったと記憶される気がします。そして、これらは、全く別の事象ではなく、アメリカのブッシュ政権の2期8年間の負の遺産ではなかったかと感じています。
日本も、アメリカのマネーゲームに巻き込まれ、いわゆる小泉流の改革で、世の中全てを「役に立つ組織と、役に立たない組織」「役に立つ人間と、役に立たない人間」「郵政民営化に賛成の人間と、反対の人間」に二分した結果、役に立たないとされた側の組織や人間が脱落者の烙印を押され、負のスパイラルにハマっていきました。

無駄に税金を使う役所や、理不尽な犯罪を犯す人間を擁護する気は全くありませんが、社会政策として考えるときは、そのような現象をいかにして抑えるか、緩和するかを考えなければなりません。
しかし残念ながら、日本の政治家にはその知恵がありませんでした。アメリカ人は、日本人に比べて格段に賢いとは思いませんが、それでも軌道を修正する社会システムを持っています。オバマ氏が次期大統領に選ばれたのは、歴史的な必然であったのかも知れません。

現在の経済状況を“100年に一度の危機”などと評する言葉を政治家や経営者が口にしますが、大変な違和感を覚えます。まるで自然災害のように描写しようとしている。そんなはずがありません。現在の経済状況を招いたのは、政治家や経営者です。その責任感がまるで感じられない。

さて、多くの日本人は、そういう政治家や経営者に率いられて新しい年を迎えます。日本人の知恵として、この21世紀に何を創造できるのか、一人一人が考えなければなりません。

最後になりましたが、今年1年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。

2008年12月31日の日没
2008年12月31日の日没

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