2007年1月20日土曜日

自動車システムの欠陥

痛ましい交通事故のニュースを聞く度に思うのですが、システムとして捉えた時の自動車の完成度、特に安全性についてはほとんど欠陥としか言いようの無いものだと認識しています。
だいたい、通常の使用方法で何かに衝突するという事象が起こりえないにも関わらず、衝突回避システムを備えていないのが不思議です。

自動車メーカーが売る「安全性」は運転者や同乗者にばかり向けられていて、「万が一事故を起こしても死にません」と言わんばかりです。事故に巻き込まれる歩行者はどうなるんでしょう?

そりゃ、事故に巻き込まれる歩行者は自動車メーカーに(直接)お金を払わない意味で顧客ではないですが、いまどき、社会的責任としてそれで許されるのでしょうか。

交通事故が起こると、運転者の責任でほぼ決着し、メーカーが責任を問われる事態はほとんど起こっていません。このパラダイムをそろそろ見直すべき時期にきていると私は思っています。

2 件のコメント:

  1. 曲がる際、見切りが悪い車種や、雨が降ると後方視界や視認性が酷くなる車種など事故を起こしやすい車種って有るはずなんだけど、どの車種がそうなのか分らないんだよね。
    JAFか警察はどの車種が、どんな事故を、どれだけ起こしてるか。発表すべきだと思うよ。

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  2. 全く賛成です。むかし、原子力発電所で事故(トラブル)があると「それは操作員のミスで・・・」という言い訳が許された時代がありました。その反省から、原発ではヒューマンファクターもシステムの一部として設計されており、たとえ操作員がミスを起こしてもシステムに重大な支障が起こらないようになっています。
    航空機も同じで、パイロットのミスという言い訳は現在では通用しません。
    100年原発を運転して何人が死亡するか、100年旅客機を運行して何人が死亡するか、分かりませんが、感覚的に考えても、100年自動車社会を続けて死ぬ人の人数が一桁か二桁ぐらい多い気がします。にもかかわらず、抜本的な対策が取られない現状を非常に不思議に思います。
    PS
    事故によって死亡する確率ですが、オーダーで言うと飛行機事故は10万分の一、原発事故は100万分の一。一方、交通事故は1万分の一です。

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