2006年3月4日土曜日

第19話 対決

オ・ギョモにチャングムの処分を促された明国の使者は、「これで食道楽は最後にする」と言う。スパイスの効いた料理に慣れていて最初は口に合わなかったチャングムの料理だが、日が経つにつれてその美味しさが分かり、体の調子も良くなったと言う。これからもチャングムと、師匠のハン尚宮に料理を作るよう言うのだった。軟禁から解放されたハン尚宮はチャングムに「あなたのせいで寿命が縮む」という。チャングムは「まるで最高尚宮様のようだ」と言うが、最高尚宮の様子が気になる二人。カン・ドックに依頼して様子を探りに行かせる。一方、チェ尚宮は立場を失ったものの、宮中に帰って無事に事態を収拾したと報告する。トックはハン尚宮の言いつけで、医者を連れて最高尚宮を見舞いに行った。ミン尚宮たちは病気が快方に向かっているが、最高尚宮は逆に悪化していた。最高尚宮はミン尚宮に処方された薬について調べるよう使いに出す。
その頃、チャングムは文定皇后に呼び出される。ウナム寺で保母尚宮(ポモサングン)を看取ったチャングムに様子を聞きたいというのだ。この時、明国の使者とチャングムの間で起こった事件の真相を知る皇后。

また、ミン尚宮は、最高尚宮に処方された薬が病気を治療するどころか、かえって悪化させるものである事を突き止める。医女を問いつめるミン尚宮と最高尚宮。最高尚宮はヨンシン女官長の仕業と察知し、手紙を書く。手紙で呼び出されたヨンシン女官長に対峙する最高尚宮。「自分を宮殿に戻すか、女官長が宮殿を追放されるか、どちらかを選べ」と迫る。
宮殿に戻った女官長は皇太后が呼んでいると知らされる。皇太后殿に行くと、皇后から事の真相を聞いた皇太后がチェ尚宮を激しく叱責している。女官長も事実を知らされておらず、チェ尚宮に「もはやどうしようもない」と告げる。
明国の使者は機嫌良く出立し、その場にチェ尚宮から「ハン尚宮とチャングムは宮殿に戻るように」との使いが来る。最高尚宮と病気が快復した女官たちも水刺間に戻り、喜ぶ一同。そこに皇太后がやって来て、明国の使者の件は競い合いと宣言していなかったが、競い合いがあったものとし、ハン尚宮の勝利を宣言する。そして、次回の競い合いで決着をつけると言う。
最高尚宮はハン尚宮、チェ尚宮たちを集め、最高尚宮に伝わる秘伝の書を明かす。チェ尚宮は既に読んでいるが、公平を期すためハン尚宮にも読むか尋ねる。ハン尚宮は、最高尚宮にだけ伝わる書なので、最高尚宮になったら読むと言い、申し出を断る。チャングムの母の遺言にあった秘伝の書を眺めるチャングム。
成均館の学田のニンジン横流しの件では、関係者の反応がおかしいと訝しがるミン・ジョンホと部下たち。大物の黒幕がいるのではないかと疑う。その場にカン・ドック夫妻が酒を届けにくる。トックがチェ・パンスルの経営する料亭の話をしていたのを思い出したチョンホは、そこに連れて行ってほしいと言う。チョンホは芸者にパンスルの客の情報を聞き出そうとするが、その場はうまく行かなかった。引き続き取りなすというトックに、「お願いします」というチョンホだった。
しばらくして、皇太后はハン尚宮、チェ尚宮たちを呼び出し、競い合いの課題を出す。3回目の課題は「無し」。つまり各自が、美味しく、体に良いものを心を込めて皇太后の誕生祝いに出すようにというものだった。チェ尚宮は、自らの失態で窮地に陥ったからには実力で勝つしかないと決心する。クミョンも同意。一方、ハン尚宮は、チャングムに手が震えていると指摘される。しかし、チャングムは「それでも信念は震えていないと信じている」と言う。ハン尚宮は、幼い頃「料理が上手だ」と後の親友に褒められた事が、この世界に入った理由だと話す。そして、その親友との約束を果たしたいと言うのだった。
ハン尚宮は親友ミョンイと一緒に埋めた甘酢の瓶から甘酢を取り出す。その時、ハン尚宮はミョンイの声を聞く。「王様へのお料理、パルガタンにしたら?」 一方、チャングムは母の日記を読み、甘酢の事を知る。甘酢を埋めた場所に走るチャングムであった。
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気難しいと評判の明国の使者が上機嫌です。チャングムの料理のお陰ですが、ここではチェ尚宮が不当に非難されすぎているような気も。使者の機嫌が良くなったのは結果論であって、山海の珍味で喜んでいたら、果たして「それでも王様にそういう料理を出すのか」と皆さんおっしゃったでしょうか?結果に左右されず、信念を貫いたハン尚宮とチャングムの心が使者に通じたという事ですけど。しかし、チェ尚宮たちは「策を弄するものは策に溺れる」を地でいくような展開になりました。明国の使者は「またいつ来るか分からないが・・・」との言葉を残します。ハン尚宮たちの評判は明国に伝わり、後に別の使者が訪れた時に「優れた女官がいる」と話題にしたらその場が沈んでしまいます。(第29話
ハン尚宮の親友であり、チャングムの母であるミョンイがつながりつつあります。もうすぐお互いの秘密を知る事になるでしょう。
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今週の名言
「料理人は料理に信念を持ち、必要なら王を正す勇気がなければならない」
水刺間の女官を集めて皇太后が一同に語った言葉。皇后の言葉の引用です。前回と今回でこのテーマが引き継がれています。私も仕事でコンサルティングをする立場になる機会も多いですが、お客様のためになる事でも、依頼者(あるいは依頼した部門)にとって一時的な不利益となる場合もあります。こういう時、契約を打ち切られる覚悟で私が正しいと信じる事を常に申し上げるよう心がけています。どういう仕事でも同じだと思いますが。