2006年3月25日土曜日

第21話 野いちごの味

皇太后は、ハン尚宮が居ないのなら競い合いをする意味は無いと言う。しかし皇后が、料理を作っている女官は明国の使者に勇気を持って野菜料理を出した信念の持ち主で、出された料理の味も良いのだから、皇太后の誕生祝いと言う趣旨も踏まえてそのまま競い合いを続けるよう主張する。王もそれに賛成する。皇太后も納得し、競い合いが続けられる事になった。
四品目は焼き物。チャングムは「松茸の焼き物」、チェ尚宮は「エビの焼き物」を出す。チェ尚宮の料理を見た皇太后は「普通のエビではないか」と言うが、ひとくち口にして驚く。味が全く違うのだ。料理は手間の分だけ美味しくなるもの、と王も感心する。チェ尚宮の勝ち。
その頃、監禁されていたハン尚宮は何とか脱出に成功し、ミン・ジョンホの手助けで宮殿に向かう。チョンホは付近の捜索を部下に命ずる。
五品目は肉料理。チャングムはハン尚宮が戻らないという事で、「やるしか無い」とヨンセンに言う。しかし、緊張のあまり手元が震える。チャングムが出したのは母の秘伝を使った鶏の料理。チェ尚宮はヨンジョ(子豚の肉料理)を出す。チェ尚宮は自信満々だが、チェングムの料理を口にした皇太后が驚く。チャングムはブクリュウカンというかまどの土を使って料理したと説明する。感心する一同。良い食材を使ったチェ尚宮に対し、普通の食材でおいしい料理を作ったチャングムの勝ちと判定される。
やっと宮殿に戻ったハン尚宮だが、競い合いの料理づくりをそのままチャングムに任せると言う。

六品目はビビンバ。チャングムはヨンセンの心配をよそに、釜のままでビビンバを出す。「無礼な」と怒る女官長。「何か理由があるのでしょう」と取りなす皇后。チェ尚宮はカニの醤油漬けビビンバを出す。チャングムの料理を食べた一同は、料理を温かいまま食べられるチャングムの工夫に感心する。王は絶賛する。今回もチャングムの勝ち。お互いに三勝三敗で、最後の菓子で決着がつく事になった。クミョンはチェ尚宮に、自分が作った菓子だから自信があると言う。一方チャングムも、一番の自信作という自負を持っている。チャングムは野いちごの砂糖漬け、チェ尚宮はツルニンジン揚げを出す。皇太后に競い合いでの最高の料理は何かと聞かれ、チェ尚宮は五品目のヨンジョと答える。チャングムは最後の野いちごの砂糖漬けと答える。チャングムは、自分が見つけて来た野いちごを美味しいと言って食べて亡くなった母親の話をし、庶民が食べる食べ物を美味しいと言って食べるよう王は民を見守ってほしいと言う。その話に感動する王。皇太后は、王がそこまでチャングムを褒めるのなら、競い合いはチャングムの勝ちとし、「ハン尚宮を最高尚宮に任命する」と宣言する。
競い合いが終わって、チョン最高尚宮は肩の荷が下りる。また、チャングムはハン尚宮の話から、何者かに拉致され競い合いの妨害工作があった事実を知る。その夜、退膳間の当番のチャングムにチョンホが声をかける。チャングムの言葉に感動したというのだ。「そう言われると身の置き場が無い」と照れるチャングムであった。
翌朝、ハン尚宮拉致の犯人がどうなったか気になったチョンホが役所に行くと、釈放されると言う。隊長に聞いても「お前の勘違いだ」と一蹴される。腑に落ちないものを感じたチョンホはカン・ドックから事情を聞き、また、ユン・マッケの料亭で芸者から話を聞く。その頃、同じ料亭でオ・ギョモがチェ・パンスルを怒鳴りつけていた。チェ尚宮が競い合いに負けて、水刺間への影響力が無くなっては司䈎院の担当である自分と、仕入れを独占しているパンスルの持ちつ持たれつの関係が成り立たなくなると言う。パンスルは、何とかして競合の結果を覆してほしいとオ・ギョモに依頼する。
チョン最高尚宮は皇太后に面会し、最高尚宮職を辞したいと申し出る。許可をもらった最高尚宮は、三日後にハン尚宮への引き継ぎの儀式を行う事にする。しかし、競合の結果に納得のいかないチェ尚宮は、各部署の尚宮たちに根回しをし、ハン尚宮の最高尚宮就任を阻止しようと画策する。そんな事を知らないヨンセンは、チョン最高尚宮との別れを惜しむ。また、最高尚宮はハン尚宮に上に立つものの心得を諭し、チェ尚宮に身を引くよう説得し、女官長にハン尚宮を支えてほしいと依頼する。
引き継ぎの儀式の日、チョン最高尚宮が式場に来てみると誰もいない。ただ一人ハン尚宮だけが立っていた。その頃、執務室で女官長に競合の結果に不平を唱える尚宮たちがいた。ミン尚宮は狼狽える。部屋を抜け出して仮病を使おうとチャンイと話しているところを最高尚宮に見つかる。事態を知った最高尚宮は、執務室に怒鳴り込む。しかしその時、最高尚宮は気を失ってしまう。
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チャングムの最高の料理は、母親が亡くなる時に食べた野いちごでした(第2話)。料理としての質はひょっとするとチェ尚宮の方が上回っていたかも知れませんが、一貫したテーマである「料理は真心」ということを強く印象づけています。皇后の発言が折に触れてチャングムを助けます。今後、皇后はますますチャングムに深く関わってきます。また、王がチャングムを絶賛します。これも後の展開を考えると面白い。
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今週の名言
「上に立つ者は毅然としつつも多少の融通を利かせなければならない」
次期最高尚宮に決まったハン尚宮をチョン最高尚宮が呼んで、ハン尚宮を諭して言った言葉。理想の上司ハン尚宮ではありますが、最高尚宮職は今まで以上に多くの部下を抱え、女官の各々の思惑の中で彼女らを取りまとめて行かなければなりません。料理の腕前(業務の実力)で重要な役職に就任する事になるハン尚宮ではありますが、マネージメントはそれだけでは勤まりません。その事を示唆した名言です。