2006年3月11日土曜日

第20話 誘拐

ハン尚宮は、ミョンイと一緒に埋めた甘酢の瓶から甘酢を取り出してその場を去る。入れ違いにチャングムがやって来て、甘酢を発見する。感慨深げに味見をするチャングム。ハン尚宮の部屋に戻って来たチャングムは「どこに行っていたの?」と聞かれるが言葉を濁す。競い合いの打ち合わせをする二人。ハン尚宮は「王様にパルゲタンを出す」と言う。チャングムも出したい料理があると言う。
チェ・パンスルは、チェ尚宮が実力で競い合いに臨むという話を渋々受け入れる。しかし、裏で何やら画策しているようだ。ユン・マッケを通じて姪のヨンノにハン尚宮たちの動きを探らせる。
ヨンノとヨンセンはお互いにチェ尚宮とハン尚宮のメニューを知っていると主張し、紙に書いて交換しようとする。相手の紙を見た二人は、お互いに相手を騙していた事に気づく。非難しあう二人。
ナジュテクはカン・ドックに赤蟻酒をハン尚宮に渡すように言う。「只で渡していいのか?」と聞くトックに、ナジュテクは思惑があると答える。「競い合いでハン尚宮が勝てば熟手として取り立ててもらえる、もし負けても王様が召し上がったという評判で酒が売れるようになる」というのだ。感心するトック。翌日トックはハン尚宮に冬虫夏草を届ける。ついでに前日ナジュテクから渡された赤蟻酒をチャングムに渡す。そして、「王様が召し上がったと言う証文を書いてほしい」と頼む。お茶を濁すチャングム。
ハン尚宮、チェ尚宮ともに食材を揃え、翌日の支度に備えて早めに休むという各々。二人が顔を合わせても言葉を交わす事は無かった。

その夜、ユン・マッケから何かの指示を受けるヨンノ。チャングムが休んでいると、ヨンセンが飛び込んでくる。ヨンノの動きが怪しいので食材を見に行ったら、鶏に食い散らかされているというのだ。言葉を失うハン尚宮とチャングム。ハン尚宮はこれから食材を調達に行くと言う。そして、チャングムに翌朝司饔院が開いたら、入手可能な食材をもう一度手に入れて、下ごしらえをするように指示する。ハン尚宮は宮殿を出て、盲目の魚商に魚介類の調達を依頼する。
カン・ドックとナジュテクがじゃれ合っているところに、ハン尚宮が突然訪問してくる。驚く二人。冬虫夏草が足りなくなったというのだ。冬虫夏草を求めて、ツテをたどるトックとハン尚宮。しかし、冬虫夏草は見つからなかった。最後に辿り着いた薬商で、翌朝主人が帰ってくるのを夜明けまで待つ二人。
朝になって薬商が帰り、無事冬虫夏草を手に入れる。港で渡し船に乗って帰路に立つハン尚宮。トックは魚介類の仕入れのため、ハン尚宮と別れる。しかしその時、ハン尚宮が渡し船の男達に拉致されるのを目撃する。慌てるトック。家に帰ってナジュテクに報告するが、要領を得ない。やっと理解したナジュテクは、ミン・ジョンホに連絡するように言う。そして、彼女はチャングムにこの事を知らせると言う。
トックはチョンホ宅で事態を説明するが、いっこうに要領を得ない。やっと理解したチョンホは捕盗庁の役人を連れて馬でハン尚宮を追跡する。
宮中では、ヨンノがパンスルの裏工作をチェ尚宮に報告する。「そんな事をしなくてもいいのに」というチェ尚宮。ヨンシン女官長を交えた直前の打ち合わせで、女官長はハン尚宮がいない事を問題にする。食材の仕入れのために宮殿を出ていると答えるチャングム。食材の管理もできないのでは、最高尚宮になる資格は無く、競い合いは中止すると言う女官長。チャングムは、ハン尚宮が戻ってくるまで自分がハン尚宮の代わりに料理を作ると言う。チェ尚宮は反対するが、チョン最高尚宮は「チャングムと勝負するのが嫌なのか?」と言う。意外にも、クミョンも最高尚宮に同意し、チャングムが代行する事に賛成する。女官長も結局競い合いを実施する事にする。女官長とチェ尚宮たちだけになった席で女官長は、戦わずに勝てたのに余計な事を言ったとクミョンを責める。しかし、ハン尚宮を待ったという慈愛の精神を喧伝できてチェ尚宮に有利だとも言う。だがクミョンの本音は、チャングムがボロボロになるのを見たかったからだった。
ハン尚宮から魚介類の仕入れを依頼されていた盲目の魚商が、取りに来ないのを心配して宮殿にやってきていた。偶然ナジュテクに出会い、魚介類をチャングムに渡すよう依頼する。魚介類は無事チャングムの元に届いたが、ハン尚宮が誘拐された事実を知る。
狼狽えるチャングムとヨンセンのところに、ミン尚宮が東宮殿厨房の知り合いから譲ってもらった食材を持ってくる。チャンイも牛バラ肉を失敬してきていた。自分たちで料理を作る決心をするチャングム。そして、ヨンセンに「手伝ってもらえるのはあなたしかいない」と言う。
いよいよ競い合いが始まる。一品目は粥。チャングムは「アワビの肝のお粥」、チェ尚宮は「5種の木の実の粥」(五子粥)を出す。チェ尚宮の勝ち。二品目は巻き物。チャングムは「メミルチョンビョン」(蕎麦の巻き物)、チェ尚宮は「ミョンテコプチルサミ」(魚の皮の巻き物)を出す。今度もチェ尚宮が勝った。三品目は冷菜。チャングムは母親(とハン尚宮)が埋めていた甘酢とニンニクのタレを使った「魚介の冷菜」(オスクチェ)、チェ尚宮は「鶏肉の冷菜」を出す。甲乙つけがたいという皇太后。そして「王に決めてもらおう」と言う。王は、味は甲乙つけがたいが、何十年も甘酢を大切にしてきた真心を酌んでチャングムの勝ちとする。
しかしこの時、皇太后はハン尚宮が顔を見せないのを指摘する。ハン尚宮は食材を仕入れるため宮殿を出ていると報告する女官長。それを聞いた皇太后は顔をしかめる。
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チャングムが窮地に陥った時、ミン尚宮とチャンイが助けてくれました。そして、ヨンセンが手伝いをしてくれます。今後、この4人はお互いを励まし合って宮中で活躍して行く事になります。
チャングムが二品目で敗れた「メミルチョンビョン」は、後でリベンジが果たされます(第39話)。
皇太后は何かの理由でニンニクが大嫌いになります(第38話)。
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今週の名言
「こんな夜更けに女房とも一緒に歩いた事は無い」
カン・ドックとハン尚宮が冬虫夏草を求めて走り回った時のトックの台詞。迷言か? 確かに怪しくなくもないですが、今回はトックが大活躍です。ヨンセンたち、チョンホも含めて、困った時に助けてくれる強力なチームの出来上がりです。