2006年2月15日水曜日

Spitz社買収

業界の人でないとほとんど知らないと思いますが、アメリカの大手プラネタリウムメーカーにSpitzという会社があります。世界4大メーカーの一つとして知られていて、60年の歴史を誇りますが、今月同じくアメリカのEvans and Sutherland社(E&S社)に買収されるという発表がありました。E&S社は軍事シミュレーションの会社で、CGを使った戦闘訓練のシステム等を作っています。その技術を転用して、CGによるプラネタリウムを作るメーカーとしても業界では有名でした。
現在、アメリカではいわゆるデジタルプラネタリウム(CGで生成した映像をビデオプロジェクターで投影する方式)が流行していて、日本でも続々と設置されています。昔ながらの恒星原板を通した星像をドームに映して鑑賞する時代が移りつつあるという現象を象徴するニュースだと思いました。

PS
プラネタリウム4大メーカーは、

五藤光学研究所(日本)
コニカミノルタプラネタリウム(日本)
ツァイス(ドイツ)
スピッツ(アメリカ)

です。

全天周映像ブーム?(過去ログ)
http://cgi36.plala.or.jp/super_yo/imgdiary300/diary/bn2005_09.html

10 件のコメント:

  1. こんばんは。
    ��&Sのサイトによるとシミレーション部門は
    Rockwell Collins社に売却したようですね。
    レーザープロジェクターを武器にドーム映像専
    門メーカーに主軸を移した模様です。
    ��pitz、五藤を含めたデジタルプラネタリ
    ウムのシェアーは50%をゆうに超えますので、
    寡占状態といえると思います。昨年グリフィス
    天文台にレーザープロジェクターを見に行った
    のですが、工期が遅れたらしくまだリニュアー
    ル中でした。
    国内でも来月久留米にレーザープロジェクター
    が入るそうですので、今後の動向が楽しみですね。

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  2. 今はプラネタリウム業界再編の時期ですね。レーザー式デジタルプラネタリウムではドイツのツァイス社が先行しましたが、E&Sもすぐに追随しました。いま、ツァイス同盟とE&S連合の2大勢力がしのぎをけずっています。
    ただ、残念なのはデジタルプラネタリウムの標準化の議論に日本からの声が聞こえてこない事。私の知らないところで議論されているのかも知れませんが、少々残念です。

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  3. 国内ではKM社が充分その役割を果たしていると思いますが、開発ががんばっているのに本体が元気ないのが寂しい限りですね。E&Sのビジネス展開はコンテンツの配給方法は見る限りにおいて、デジタルプラネタリウムというよりも、むしろ「デジタルIMAX」を狙っているように思えます。そういった意味でも今後ドーム映像の使われ方としてURLのイベントは機会があれば行ってみたいですね。ツアイスは北京以外にあるのでしょうか?評判を聞きません。設備が高額なせいでしょうか?
    国内はポジティブな買い替えよりも、むしろスライドプロジェクターがなくなったので、しかたなくデジタル化を検討しているネガティブな買い替え?が多いのではないでしょうか?そういった意味ではまだまだコンテンツも高く確かにメーカーはユーザーの要求を満たしていませんね。

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  4. 都内4箇所目のフルドーム施設がお台場にできました。
    浜松、つくば、福岡、ラフォーレと、このところリニューアルブームですね。
    少しプラネタリウム業界も明るくなってきたのでしょうか?
    先日、サンシャインに行ったところ、ヘイデンの「AreWeAlone?」が上映していました。
    さすがヘイデン。内容は良かったです。
    日本も、もっと科学的普及内容の大人が見るに
    耐えるようなコンテンツが増えればよいのですが。。。

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  5. リンクしておきます。
    http://www.sonyexplorascience.jp/ringworld/

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  6. 今年のIPSではどういうトレンドが見られるのでしょうか。ここで4D2Uが大々的に(?)発表されるみたいなので、反応が楽しみではあります。

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  7. ��PSはシドニーですか。。。遠いですね。
    今回も行かれるのでしょうか?いいですねー。
    ��D2Uは3面リア投影のみなのでしょうか?
    プラドームと立体は指向性面で相性悪いですし、
    今どうせ作るのなら、やはりデフェクトスタン
    ダードのフルドーム作品でしょう。<ボソッ!
    ��もちろんフルドーム立体ができるのなら、
    すごいんですけどねぇ。)

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  8. 今回はIPSはパスします。出し物もないので・・・。
    ところで、フルドーム立体視ができればすごいですね。どっかんと研究開発費が出たらやってみたいもの。ただ、仮にできたとして、誰かが買ってくれるかは分かりませんが。

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  9. 下記のサイトによるとJAXAが、年間3000万出し
    てくれるようですね。いかがですか?
    http://www.openlab-jaxa.jp/about/index.html
    共同研究では、あの大平さんが「フルドーム」
    に着手しているそうです。もっとも彼がやるから
    には「タダのフルドーム」なわけにはいかないで
    しょうから、期待できる?
    http://www.megastar-net.com/news/news050727.html
    もっとも真面目にフルドームやると、とても年間
    ��000万じゃー足りないかな?それと、その前
    にマスコミ対応の時間を削らないと開発は無理
    かな?

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  10. 大平さんのことですから、何か面白いものを作ってくれるのではないかと期待しつつ。
    私の持論ですが、この種のテクノロジーは如何に良いコンテンツをたくさん作れるか、にかかっていると思っています。ADLIPやDigistar3以上に何を狙うのか不明ですが、いずれにしても専用技術ではコンテンツ作成の面で限界があると感じています。
    私なら、汎用技術を取り込んだコンテンツの作成と流通のやり易いシステムという主眼で開発方針を建てますけどね・・・。

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