2007年2月24日土曜日

ザンサイアン by Cocco

久しぶりに、この週末Coccoを聴いています。Coccoワールドは毒のある純粋な美。これほどまでに残酷な詩を、これほどでに美しく歌うアーティストが他にいるでしょうか。でも、2001年に活動中止。当時は驚きましたが、同時に、コマーシャリズムに乗り始めたCoccoという「名前」の延長線上にCoccoが本当にやりたいことが存在しているのだろうか、と感じたのも事実。つまり、Coccoというパッケージとして市場に出て行くことにより、本来ポリヴァレントな彼女が窮屈になってしまったのではないかということ。
その後迂路曲折はありましたが、昨年の活動再開で、ファンの一人としてはやっぱり素直に嬉しく思いました。

最新アルバムの『ザンサイアン』は、今までとは雰囲気が違います。プロデュースの変化なのかも知れませんし、Cocco自身の方向性なのかも知れませんが、何となく沖縄のアイデンティティを覚えます。(Coccoの曲を聞いて「沖縄に行こう」と思ったことは無かったのですが、『ザンサイアン』を聴いたら沖縄に行きたくなりました)
CoccoがCoccoとして、パッケージではなく固有名詞のCoccoとして今後活躍することを、期待させてくれるような、大きな可能性を感じさせてくれました。

Cocco official site
http://www.cocco.co.jp/

ザンサイアン(初回限定盤)(DVD付)

2007年2月23日金曜日

「さびた機械」

柳沢厚生労働大臣の「産む機械」発言が大きな批判を浴び、そろそろ事態収拾かと思っていたら、今度は「錆びた機械」発言です。本人は「地方議員だから物議を醸さない」と言っているそうですが、困ったものです。

最近の日本の“トップ層”は、どうも人間を人では無く「機械」として見ているというのはどうやら正しそうです。女性に対する見方とは別に、例えば、格差社会への批判への反論にしても、「能力の差に応じて所得格差が生じるのは当然」と主張されていますが、彼らの頭中にあるのは労働生産性やら失業率などの数値に違いありません。「非正規雇用などの低賃金でも働き口があるだけマシ」的な発想で、生身の人間が生活し、結婚し、子供を産み育てる、という人としての暮らしを保障しよう、などという考えは無いわけです。


高知新聞
厚労相批判女性は「さびきった機械」 高知市議
http://www.kochinews.co.jp/0702/070223headline11.htm#shimen11

2007年2月20日火曜日

パンフレット

昔、天体望遠鏡のカタログを取り寄せる時は、どのメーカーも「○○円切手を同封して下さい」というお願いをしていました。送料に若干上乗せされていて、事実上有料で配布していたのです。今もそのようにしているかは分かりませんが、実に合理的なシステムです。

現在は、インターネットが普及して、PDF等でパンフレットが配布されるケースも増えてきました。ただ、お客様との打ち合わせでは、やはり印刷したパンフレットが欲しい場合もあります。こんな時のために、有料でパンフレットを配っていただければと思うのです。

要らないパンフレットが配られて大量のゴミになったり、必要なパンフレットが手に入りにくくなったりする不合理も、「必要な時に必要なだけ」配れるシステムの一つの方法として、見直してみてはどうかと思いました。

2007年2月16日金曜日

イオンの謎

私は食料や日用品をイオン(ジャスコ)で買い物するのですが、ほとんどのように、買いに行ったものが売り切れで買えないことがあります。この業界では、機会損失は忌み嫌われていると思うのですが、飛ぶ鳥を落とす勢いの(?)イオンで何故このような現象が起こるのでしょう。
ひょっとして、わざと欠品を発生させ、来店回数を多くさせようという戦術でしょうか?

考え過ぎ・・・?

2007年2月14日水曜日

春一番(二十四節気)

今日のニュースで、春一番が九州・中国・北陸地方で吹いたという報道があり、「春一番」のような季節の趣のある言葉をどのように外国語で説明したものか、調べてみました。英語はありそうなので、敢えてフランス語で・・・。

と思ったのですが、かなり挫折気味・・・。



ちなみに、「春一番」はle premier vent fort du printemps.





24 temps à la saison




































































































































































季節二十四節気名Saison24 temps à la saison 太陽黄経
立春(りっしゅん)PrintempsPremier jour du printemps 315°
雨水(うすい)Le temps tourne à s'adoucir, la neige et la glace fondent
330°
啓蟄(けいちつ)Le temps quand l'hibernation d'un incecte finit
345°
春分(しゅんぶん)Équinoxe de printemps
清明(せいめい) 15°
穀雨(こくう) 30°
立夏(りっか)ÉtéPremier jour de l'été 45°
小満(しょうまん) 60°
芒種(ぼうしゅ) 75°
夏至(げし)Solstice d'été 90°
小暑(しょうしょ) 105°
大暑(たいしょ) 120°
立秋(りっしゅう)AutomnePremier jour de l'automne 135°
処暑(しょしょ) 150°
白露(はくろ) 165°
秋分(しゅうぶん)Équinoxe d'automne 180°
寒露(かんろ) 195°
霜降(そうこう) 210°
立冬(りっとう)HiverPremier jour de l'hiver 225°
小雪(しょうせつ) 240°
大雪(たいせつ) 255°
冬至(とうじ)Solstice d'hiver 270°
小寒(しょうかん) 285°
大寒(だいかん) 300°


参考

『プチ・ロワイヤル和仏辞典(第3版)』(昭文社)
二十四節気の太陽黄径のデータは「国立天文台/暦用語解説」

国立天文台
二十四節気
http://www.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html

PS
その後の報道で、関東地方にも「春一番」が観測されました。


2007年2月10日土曜日

東洋町の「放射性廃棄物最終処分施設」建設調査応募問題

高知県東洋町の町長が、突然高レベル放射性廃棄物最終処分施設の建設調査に応募したというニュースが報じられ、町長に批判が集まっています。批判のもとは、町長が議会や住民に事前の相談も無く“独断で”調査応募した点ですが、このことに対し、町長は「高度な政治的判断」と回答しています。

私は、個人的には原子力発電に批判的な立場ですし、どうしても地層処分するというなら、最大の受益者である東京都、例えばお台場に建設しろ!という考え方ですが、この件を通じて見えてくるのは、地方の自治体が抱える財政問題と国との関係です。
東洋町もご他聞に漏れず、自主財源の何倍にも相当する借金を抱えており、それを償還する名案も無いのが実情です。町長が、応募するだけで(実際に建設するかは別問題)年間10億円もの補助金が出ると聞いて、財政立て直しの手段として考えたのもあながち非論理的とは言えません。その手法はともかく、まるで町長が悪行非道の輩であるかの非難はあたらないと思うのです。
東洋町に限らず、財政問題を抱える自治体は全国各地にあります。これは、「地方の時代」と称しながら、実際には地方を切り捨て、地域間の格差を拡大させてきた政策の失敗であるとしか言いようがありません。その上、苦しくなった自治体に、補助金をエサにしていわゆる迷惑施設を押し付ける手法が果たして正義に叶うものか、大いに疑問です。
私は、この件を機会に、国と地方のあり方についてもう一度考え直してみるべきと思っています。
毎日新聞
放射性廃棄物最終処分施設:高知・東洋町、建設の実現は不透明 地元反対で中止も
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20070126ddm003040049000c.html
高知新聞
「なぜ急ぐ」「財政厳しい」賛否二分 核廃施設問題
http://www.kochinews.co.jp/0702/070210headline01.htm#shimen1

2007年2月9日金曜日

ASCENSION by MISIA

久しぶりにMISIAのアルバムが発売されました。さっそく手に入れて聴きました。良い曲ぞろいで満足。ちなみに、私が買ったのは初回限定版で36ページのブックレット付き。私もCDを制作していますので、こういう作り方もあるんだ、と感心しました。ただ、厚めのCDケースとか簡単にオーダーできるのかは現時点で分かりません。

MISIA オフィシャルサイト
http://www.rhythmedia.co.jp/misia/index_main.html

 ASCENSION