2008年8月21日木曜日

なでしこの挑戦は続く

今日の北京オリンピック女子サッカー3位決定戦で、日本代表は残念ながらドイツに敗れて、メダル獲得は果たせませんでした。過去最高のベスト4に進出したという成果は誇れるものですが、なでしこの挑戦は明日からも続きます。今回の代表メンバーは何より若い選手が多いので、今後の活躍も期待できますし、この活躍をテレビで観戦した日本の女子サッカー選手と、選手を目指す子どもたちを勇気づけたことは間違いありません。

なでしこジャパンは諦めない試合を続けてベスト4まで来ました。同じくオリンピックの女子ソフトボールの日本代表も、諦めない試合で今日金メダルを獲得しました。これが明日のサッカー日本代表と信じて、進んでほしいと思います。

また、シンクロナイズドスイミングの、世界の2位(スペイン)、3位(日本)、4位(中国)の国には日本人のコーチングスタッフがいます。サッカーの分野でも、日本人のコーチングスタッフが各国の代表を率いて、日本と対戦するまでになって欲しいものです。それまで、50年かかるか、100年かかるか分かりませんが、それを目標にしてほしいと思いました。

2008年8月20日水曜日

医療過誤の刑事裁判に司法取引の導入を

「大野病院事件」の判決が今日ありました。起訴された医師に無罪が言い渡されました。福島県立大野病院で、前置胎盤で妊娠した妊婦を帝王切開で出産させ、赤ちゃんを取り出した後、癒着した胎盤を子宮から剥がそうとして大量出血に至り、妊婦が死亡した事件。医師の判断と処置が刑事責任を負うべきものだったのかが争われたわけですが、裁判所は責任無しと認めました。

この結果は、立場によって評価が別れると思います。医師と医療側からすれば、手術で患者が死亡すれば、常に刑事責任を問われるというリスクが伴います。特に、感情的になり易い新生児の出産の現場では、そのリスクがさらに高まる可能性もあります。結果として、産婦人科医の希望者が減ったり、産婦人科の診療を取りやめる病院が増えたといわれる所以でもあります。

一方、患者側からすると、正しい処置をしていれば助かったはずの命が、医師の過失によって失われたのではないかという疑念があります。もとより患者や家族は医療の専門家ではないので、客観的にそれを評価してほしいのです。しかし、必ずしも医師や病院が、十分に納得のいく説明をしてくれるものでもないかも知れません。それなら「裁判で明らかにしよう」と思うのも、自然な考え方です。

しかし、この裁判を通じて、あるいは判決から、双方にとって望ましい情報や説明が明らかになったでしょうか?医師からすると、謂れの無い批判を受けて裁判に巻き込まれ、医師のキャリアを棒に振り、医療界全体の萎縮を招き、結果として患者の不利益になったのではないかとの思いがあると思います。
また、患者の家族側は、裁判で示される事実からは何が起こったのか結局明らかにならず、なぜ患者が死ななければならなかったのか、分からずじまいになってしまった、と受け止めているのではないでしょうか。

私は、結局この種の争いを法廷で行っても、なかなか解決には至らないのではないかと考えています。特に、民事であれば、「和解」という方法もありますが、今回のように刑事裁判となると、有罪か無罪か、ということになります。当然、訴えられた医師側は、自己に不利益な証言はしません。ここに限界があるように思います。
やはり、この種の刑事裁判では、被告人を免責する代わりに証言させる「司法取引」の制度を導入すべきと考えます。そうすれば、医師側が事実をありのままに法廷で明らかにし、その評価を法廷に委ねる意味も出てくるのです。
私はこの他にも、航空事故など、今後の再発防止のために何をすべきだったか、何をすべきでなかったかという知見を得る観点から、司法取引を導入した方が良い分野が多々あると感じています。

産科医療のこれから
http://obgy.typepad.jp/blog/

2008年8月15日金曜日

反町号泣?

北京オリンピックの男子サッカー日本代表は、0勝3敗勝ち点0でグループリーグ敗退という結果に終わりました。グループリーグの対戦相手から考えて、私は0勝2敗1分けの勝ち点1と予想していました。予想よりは悪かったのですが、想定の範囲内です。

ただ、若い選手に国際舞台での経験を積ませる意義、そして、2010年に繋げる意味で、今回の大会はそれなりに重要なものでした。結果は出なかったにしても、それを反省材料にして本番(もちろんワールドカップ)に活かしていけばいいと思います。

しかしながら、事実かどうかはともかく、報道される反町監督の言動にはクビをかしげます。「号泣した」というのは個人のパーソナリティーの問題なので、置いておくとしても、「やって来たことに間違いは無い、悔いは無い。」と言いきってしまっていいものか。日本のレベルが世界に達していなかった事実に直面したとき、「できることは何も無い」と開き直られたら、対策の施しようがありません。

例えば、ピッチ状態の悪さを指摘する声がありました。事実その通りでしょう。だったら、ボールコントロールに苦しんだ日本人選手は、世界のピッチは日本のように恵まれたところばかりではないことを認識して、ピッチ状態の悪い環境でもプレーできるよう練習を積むことはできないでしょうか?

あるいは、審判にも批判がありました。結果論として日本に厳しいジャッジがあったかも知れません。だったら、そういう審判の時にどうやって戦えばいいのか、もっとクレバーになる練習方法は無いでしょうか?

素人の私が見ても、色々やるべきことはたくさんあるように思います。

2008年8月14日木曜日

EOS 40Dイマイチおかしい・・・

今週よさこい祭りの取材でEOS 40Dを使ったのですが、数コマでしたが、JPEG記録におかしな部分がありました。水平線のある部分より下側のカラーバランスやコントラストが異常になる現象が発生。故障の可能性もありますが、CFとの相性の可能性も残ります。一応修理には出します。

それにしても、私個人としては、要らぬスペック競争に走るより、普通に写るカメラを作ってほしいんですが・・・。

2008年8月6日水曜日

マイクロフォーサーズ

先日現場で、他のカメラマンとフォーサーズ談義になりました。私はフォーサーズに好意的な意見を述べたのですが、他の2人は「撮像素子が小さい割にはボディーが大き過ぎる」「フランジバックが長過ぎる」など、否定的でした。だったら、「auto110(オート・ワンテン、ペンタックスから出ていた110フィルム用の一眼レフカメラ)みたいなカメラを作れば良い」と言っていたのですが、どうやら実現しそうです。

5日にオリンパスとパナソニックから、マイクロフォーサーズ規格が発表されました。マウント径を6mm小さくし、フランジバックを半分にするという規格です。
あまりにタイミングが良過ぎるので、驚きました。実際の製品化はまだですが、どのようなカメラが開発されるか、注目です。

オリンパスイメージング
マイクロフォーサーズ
http://www.four-thirds.org/jp/microft/

2008年7月28日月曜日

最近の夕焼け

昨日、今日と、夕焼けの色がなぜか不気味でした。大気の状態が不安定になっていて、雨で大気の塵が洗い流されていること、比較的低い雲(層積雲)が見えていることなどが原因だと思いますが、まるで熱帯の空です。


2008年7月9日水曜日

北海道・洞爺湖サミット

北海道・洞爺湖サミットが今日閉幕しました。CO2を排出しながら飛行機で北海道にやって来て、同時に警備でも膨大なCO2を排出しながら会議は進んだわけですが、今後のCO2排出量の削減は約束されたのでしょうか?


2050年までに世界全体の排出量の少なくとも50%の削減を達成する目標というビジョンを、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のすべての締約国と共有し、かつ、この目標をUNFCCCの下での交渉において、これら諸国と共に検討し、採択することを求める。
��議長総括より)


また、毎日豪華な食事を摂りながら各国首脳は世界の食料危機について議論したらしいのですが、食料高騰や飢えに苦しむ人々を救う具体的な方策を示せたのでしょうか?


食料価格の上昇並びに世界的なインフレ圧力の高まり(中略)という問題に取り組むことの必要性について合意した。
��議長総括より)


私は、これらの問題は全て先送りになった、と理解しています。会議で踊った首脳たちが、もし今後何の成果も出せないとしたら、彼らはインチキ道化以外の何者でもありません。