2010年11月15日月曜日

少数意見

そもそも、外交問題をネタに政権攻撃するのは、野党として邪道と思っていました。中国やロシアから日本の権益を侵されたのなら、日本国が一緒になって外国に対処すべきです。

しかも、ロシアも中国もそれぞれの国内問題(ロシアの場合は大統領の再選狙い、中国は反政府運動のガス抜き)が要因ということははっきりしているわけです。それに巻き込まれて、日本国内が動揺するとしたら、日本にとって最悪です。

加えて、最近の海上保安庁の保安官がビデオを流出させた問題。前にも書きましたが、これはクーデターに匹敵する行為です。たとえ、政府の判断が間違っていたとしても、それに従うのが公務員の務め。海上保安庁は準軍事組織ですが、これを許したら、自衛隊の隊員だって何をしてもいい、ということになります。

逆を考えれば、この危険性は明らかだと思うのですが、たとえば、政府が領海侵犯の漁船の船長を「逮捕せよ」という方針を示していたとして、海上保安庁の保安官が「日中関係を考慮して」それに従わなかったら、日本にとってどういう結果になるでしょう?こういう判断は現場で行うのではなく、選挙で選ばれた国民の代表が行うのが、民主主義というものです。

「自民党もだらしないなぁ」と常々思っていましたが、谷垣さんの発言を聞いて見直しました。
保安官擁護論に懸念=自民・谷垣氏
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101115-00000011-jij-pol

1 件のコメント:

  1. シー・シェパードが警備艇にぶつかった
    ときは、海上保安庁から提供していた
    映像をガンガン流していました。
    中国漁船がぶつかるとトップシークレット
    なのでしょうか?
    私にはどうもその映像の違いがよくわかり
    ません。

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